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人間から「ひと」へ! ウロボロスの図で見る物質世界とは?

前回に引き続いて「プランク長」と「ビッグバン」についてです。

 宇宙の歴史は宇宙創生の瞬間にはじまった宇宙の膨張の歴史であり、同時に宇宙温度の低下の歴史でもあります。
そして、時間と空間の区別もない世界では、超ミクロな「時空」が生まれては消えていくということを繰り返していたということを前回書きました。。

 ところが、今からおよそ137億年も前のあるとき、その時空のうちの一つがプランク時間(10^-43秒)の間に、量子論的効果(トンネル効果)で宇宙として生まれました。
そのときの宇宙の大きさは、10^-33センチメートル(プランクの長さ)ほどで、今のところ知られているどのような素粒子よりも小さかったわけです。
宇宙は誕生してすぐ、1秒にも満たないとてつもなく短い一瞬に、「インフレーション」という想像を絶する猛烈な膨脹をはじめ、その終わりに熱エネルギーが解放されて、「ビッグバン」という超高温・超高密度の「火の玉宇宙」となって膨張を続けています。

 前回は、上に書いたような内容でした。
しかし、今回は、「ウロボロスの図で見る物質世界~素粒子が宇宙の起源」について書いてみます。
下の図を見て下さい。
画像データ001bh
図3:ウロボロスの図の上に描いた物質世界の階層構造

 驚いたことにこのスケッチは、ミクロを扱う素粒子物理学とマクロな宇宙論が融合して描かれている「宇宙の始原」の図です。

 この図3は「ウロボロスの図の上に描いた物質世界の階層構造」という標題がついていますが、描かれている内容をよく見てください。
世界を創造したとされる蛇=ウロボロスがしっぼを喰わえている図です。
しかしよく見ると、この図には、物質としてはもっとも小さな極限の階層である「素粒子」が、逆にもっとも壮大な大きさの極限である宇宙の起源に関係していることを描いている図でもあるのです。

 この図をじっくり観測すると、どこか異常な箇所に遭遇するはずです。
それは、見ての通り、ウロボロスが自分の「しっぽ」を飲み込んでいる場所に見ることが出来ます。

 「しっぽ」の部分の「プランク長さ」と「頭」の部分の宇宙の果て(ビッグバンの特異点)が同じ位置に来ている所ですね。
宇宙の大きさは、10の-33乗センチと10の+30乗センチが「同一空間」になってしまっていますね。
当然なんでしょうが、137億年前に宇宙は突然「ビッグバン」によって創造されたことになっていますが、ウロボロスの「しっぽ」と「頭」は、同じ「虚の空間」に含まれてしまっています。

 ウロボロスが投げかけた「謎」を解明することは、旧約聖書において、アダムが蛇の誘惑に負けて知恵の木の実を食べてしまい、エデンの園から追放されてしまったという話を思い出してしまいます。
アダムが知恵の木の実を食べたことで、ウロボロスの環から抜け出せなくなってしまったのでしょうか。
だとすると、人間は生と死の循環を永遠に繰り返さなくてはならない運命を背負わされていることなります。

 現在、科学文明が非常に発達しているのですが、時空概念に関して、我々人類が認識出来ていることといえば、「実」空間の範囲以内であり、その中での文明を謳歌しているだけにしか過ぎません。

 しかし、ウロボロスの環が指し示していることは、科学文明が発達すればするほど、「虚」の空間を認識しなければ、この環からは抜け出すことは不可能なことを指し示しているようです。
アダムの食べたという「知恵の木の実」は、人類に「虚空間」を認識させないための蛇の策略だったのではないでしょうか。

 私たちは、今こそ、我々人類が認識している宇宙の時空構造に対して、「全て虚時間に始まり、虚時間に収縮する」ようにみえる「実空間(木の実の実?)というホログラム」を観せられているにしかすぎないということに気づかなくてはなりません。

 この事こそが、本来の人間に与えられるべき「知恵」ではないでしょうか。

 本当の「知恵」を獲得しましょう。
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