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「タイムトラベル」その1

 2006年に、タイムマシンの特許が公開されました。

 タイムマシンの特許は、オクラホマのマービン・B・ Pohlman 博士によって合衆国特許商標局に出願されています。
特許の全文は下記からダウンロードできます。
http://www.google.com/patents?id=oH2bAAAAEBAJ&zoom=4&pg=PA1#v=onepage&q&f=false

 この特許の中の図面が、2000年11月にインターネット上で、2036年からやってきたと自称しているジョン・タイターが公開した、タイムマシン操作マニュアルの中にある図面と全く同じです。特許の中には、PDFファイルをご覧になるとわりますが、数式が書かれており特許というより物理の小冊子のような感じです。
 もしかすると、ジョン・タイターとは、マービン・B・ Pohlman 博士だったのではないでしょうか。


 それでは、タイムトラベルについてですが、タイムトラベルには、必ずこれに伴うタイムマシンという機械を考慮に入れる必要があります。タイムマシンは機械ですから、それを製造する技術も必要になってきます。
 ですから、このブログではタイムトラベルに関係する物理的な問題が中心となった記述になってしまいます。

 タイムトラベルにとって、最も大事な要素としては「時間」と「空間」の関係は必然です。そのため、どうしてもアインシュタインの相対論と最先端の宇宙論を中心に考えていかざる得ません。
 そこで、今回はブラックホール・ホワイトホール、そしてこの二つをつなぐ橋であるワームホールに関係する話、「アインシュタイン・ローゼン橋」から書き進んでいきます。

 1917年、アインシュタインは一般相対性理論の方程式を完成し、重力により時空がゆがめられることを説明しました。そして、その同じ年に、ドイツの天文学者カール・シュワルツシルトが、球対称で回転していない質量の周りの、ゆがんだ時空を記述するアインシュタイン方程式の解を発表したのです。

 シュワルツシルト半径より内側からは光でさえ飛び出すことができません。もし太陽と同じ質量の天体が収縮したと仮定するとシュワルツシルト半径は約3kmになります。このシュワルツシルト半径より更に凝縮した天体はブラックホールになってしまいます。

 アインシュタインは、もともと、ブラックホールは自然界に存在しないだろうと考えていました。しかし、そんな思いとは裏腹に、その後、ブラックホールがだれも考えつかないほど奇妙で、中心にワームホールが存在する可能性すらあることを明らかになってきました。

 数学者はこれを多重連結空間と呼ぶ。物理学者がワームホールと言うのは、地中の虫(ワーム)が地中を掘り進むようにして、二点間を結ぶ穴(ホール)を作るものだからです。このワームホールは、次元の入口と呼ばれることもあります。呼び名はどうあれ、これはいつの日か次元間旅行の究極の手段となるかもしれないのです。

 ワームホールを一般に示した最初の人物は、ルイス・キャロルというペンネームで本を書いたチャールズ・ドジソンです。『鏡の国のアリス』のなかで彼は、鏡という形でワームホールを持ち込んだのです。その鏡を介して、オックスフォードの田舎と不思議の国がつながっていたのでした。
 オックスフォード大学の数学講師だったドジソンは、多重連結空間のことをすでに知っていました。多重連結空間は、定義上、輪を縮めても一点にできないような空間のことです。通常は、どんな輪もたやすくつぶして点にできます。しかし、ドーナツのような形の空間を考えた場合(これが多重連結空間)、その表面にドーナツの穴を取り囲むように輪を置けるのですが、この輪を空間のなかでつぶしていっても点にはできません。穴の輪郭までしか縮められないのです。

 1935年、アインシュタインと教え子のネイサン・ローゼンが、ワームホールを物理学の世界に持ち込みました。

 アインシュタインとローゼンは、電子(一般に何の構造ももたない微小な点と考えられている)をブラックホールと見なす斬新なアイデアを思いついたのです。このようにすれば、一般相対性理論は、統一場理論における量子の世界の謎を説明するのに利用できるはずです。
 ふたりはまず、長い首をもつ大きな花瓶にも似た、一般的なブラックホールの解に注目しました。そして首(ブラックホールでは喉と呼ばれる)の部分を切り、別のブラックホールを逆さまにしてそれにつなげたのです。アインシュタインの見たところ、この奇妙だが滑らかにつながった形状によって、ブラックホールは中心に特異点がなくなり、電子のように振る舞う可能性がありました。

 電子をブラックホールと見なすというアインシュタインのアイデアは、失敗に終わりましたが、今でも、宇宙論者達は、アインシュタイン・ローゼン橋がふたつの宇宙をつなぐ通路になりうると考えています。宇宙を飛びまわっていて、たまたまブラックホールへ落ちてしまうと、一気に穴へ吸い込まれて(ホワイトホールから)向こう側へ出る可能性があるのです。

 アインシュタインにとって、自分の方程式の解が物理的に妥当な前提から出たものなら、物理的に存在可能な物体に対応するはずでした。しかし彼は、だれかがブラックホールに落ち込んで並行宇宙に出るということは考えもしなかったようです。
 ブラックホールの中心では潮汐力が無限大になるので、不幸にもそこへ落ちた人間は重力場で原子までばらばらになってしまうからです。
(アインシュタイン・ローゼン橋は一瞬だけ開くが、すぐに閉まるため、どんな物体もそこを抜けて向こう側に到達することはできない)。

 要するにアインシュタインは、ワームホールが存在するとしても、生きて通り抜け、それを報告できるような生物はいないとする態度をとっていたのです。

ホワイトホール2
アインシュタイン・ローゼン橋; ブラックホールの中心には、われわれの宇宙にある別の場所や、別の宇宙の場所と,時空をつないでいる「首」がある、静止したブラックホールを通ると命はないが、回転するブラックホールなら、リング状の特異点をもつので、そのリングを通ってアインシュタイン・ローゼン橋を抜けられるかもしれない。ただし、これはまだ推測の域を出ていない。

 光の速度は、発光体が止まっていても動いていても、観測者が止まっていても動いていても一定です。下左図は光円錐を示しています。XY軸が距離、Z軸が時間で、原点が現在の位置、時間を示しています。光の速度で進んだ場合に光円錐上を未来へ進んでいきます。光速を超えることはできないので、光円錐の外側に行くことはできません。つまり、光円錐の内側は、私たちが知ることができる世界を現しています。

 1949年、数理論理学者クルト・ゲーテルは、アインシュタイン方程式のひとつに更に奇妙な解を発見しました。彼は全宇宙が回転していると仮定すると、宇宙の中の人は糖蜜のような性質を持つ時空に引きずられることになります。このゲーデルの宇宙を一周すると、初めの場所に戻ってきた時に時間を遡っているのです(下右図参照)。

 ゲーデルの宇宙では理論上、宇宙の中で時間的・空間的にどの二点間であろうと移動できます。どんなに遠い過去の出来事も見に行けるのです。一方、ゲーデルの宇宙には内向きにつぶそうとする重力が働いているため、回転の遠心力はこの重力と釣り合っていないとまずいことになります。つまり、この宇宙はある程度以上のスピードで回転している必要があるのです。宇宙が大きければ大きいほど、つぶそうとする重力も大きくなるので、つぶれないように早く回転しなければなりません。

 下の右図を見てください。この図で、宇宙の重力と宇宙の自転による遠心力が釣り合う回転の半径を臨界値Rとすると、臨界値Rを超えたところでは、時空のねじれによって、未来の光円錐が近くにある過去の光円錐と交差しています。リングを一周すると、自分の過去の光円錐へ戻ってくることができます。このような閉じた時間の環をCTL(Closed Time Link)と呼びます。
ctl_1.jpg
図左;光円錐            図右;CTL

 われわれの宇宙に当てはめて計算すると、700億年で1周する速度で自転していなければならなりません。そのときの臨界半径はおよそ160億光年で、CTLの長さは約1000億光年となります。非常に長い距離になるのですが、光速に近い速度の宇宙船で旅行すれば、ウラシマ効果によって内部の人間にとっては1年程度で旅行することができます。しかし、光速に近い速度まで加速するためには、膨大なエネルギーが必要なため、現実的には不可能でしょう。

 もし、宇宙が自転しているとすると、ビッグバンの残留放射線(宇宙背景輻射)に非等方性が生じているはずです。しかし、観測された結果によると、残留放射線の等方性が高いことから、宇宙はほとんど自転していないと考えられています。したがって、この方法ではタイムトラベルすることはできません。

 アインシュタインは、プリンストン高等研究所の同僚である友人が見つけた解に、大いに困惑しました。彼の反応にそれがよく表れています。アインシュタインの反応は、ふたつの理由で関心をそそられたようです。
 第一に、彼が、一般相対性理論を打ち立てたときにタイムトラベルの可能性に悩まされたことを認めています。時間と空間はぐにゃぐにゃに曲げられるゴムのように扱えるので、時空の生地を十分に曲げるとタイムトラベルができてしまうのではないかと案じたのです。
 そして第二に、アインシュタインは、「物理学的な理由」--つまり、宇宙が回転しておらず、膨張しているという事実--をもとにゲーデルの解を排除しました。

 アインシュタインが亡くなったころには、彼の方程式が、タイムトラベルやワームホールといった、奇妙な現象を可能にしてしまうことは広く知られていました。しかし、自然界では実現できないと思われていたため、その可能性をまともに考慮する人はいなかったのです。
 そのような解は現実世界とは関係がなく、ブラックホールを通って並行宇宙へ行こうとしても死んでしまうはずです。宇宙は回転しておらず、無限に長い筒は作れないのでタイムトラベルはあくまでも理論上の問題だ、とだれもが考えていたのでした。

 ところが1963年、この見方に変化が生じます。ニュージーランドの数学者ロイ・カーが、アインシュタインの方程式に、最も現実味のありそうな星の死に方を表す厳密解を見つけたのです。
 それが、回転するブラックホールでした。角運動量保存則により、星は重力でつぶれるにしたがい、自転する速度を上げます(フィギュアスケートの選手が回転する時、腕を縮めると速く回るようになったりする)。

 自転する星は、つぶれると中性子のリングになり、強烈な外向きの遠心力が内向きの重力を打ち消すのでそのまま安定します。そうしたブラックホールは、驚くべき性質をもっています。
 このカー・ブラックホールに落ち込んでも、あなたはつぶれて死にはしないでしょう。アインシュタイン・ローゼン橋を通ってどこかの並行宇宙に出られそうなのです。
 「この魔法のリングを抜けると、あら不思議、君は半径も質量も負のまったく別の宇宙に出ているんだ!」
この解を見つけたとき、カーは同僚に大声でそう言ったそうです。

 つまり、アリスが通り抜けた鏡の枠は、カーの見つけた回転するリングに相当します。しかし、このカー・リングを抜けるのは、片道切符の旅になるのです。
 カー・リングを取り巻く事象の地平線を通過するとき、重力でつぶれて死にはしないにしても、事象の地平線を越えてまた戻ることはできないのです(実を言うと、カー・ブラックホールには事象の地平線が二つある。一部の科学者は、その並行宇宙とわれわれの宇宙をつなぐ第二のカー・リングがあれば、帰りの旅ができると考えた)。
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タイムトラベルとは?

 前回までの2回に分けて伝えてきたシリーズの物語は、宇宙人や空飛ぶ円盤(UFO)に関する書き込みでした。

 本当は、このブログでこの様な「夢のような話」や「未来の科学」に関することを少しでも多くの人に理解して貰いたくて、ブログをスタートした時から目指していたのですが、皆様にお伝えするには、物理的な部分でかなり難解な専門的な部分を記述する必要がどうしても避けることが出来ませんでした。
 そのため、基礎知識または応用知識としてどうしても書いておかなければならない事として、宇宙や物理学および数学に関することをここの最初のブログから書き続けてきました。
 今後、「夢のような話」や「未来の科学」などが登場する時には、私の今までの過去ブログを再度読み直して戴くことをお願い致します。今


 今日、Twitterを見ているとQuantum Universeさんの記事が気になりました。その中で宇宙船に乗って何万年か経過した時にメグリ巡って過去に到着していたとしても、「人間の意識が感じる時間の流れ方」は普通と変わらないものと感じる。

 この話から、今回のブログでは、「タイムトラベル」について書いてみることにします。最初に、Twitterから引用します。

 以下はTwitterより
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 一枚の紙を丸めてみよう。すると真っ直ぐ進んでも元の地点に戻る閉じた直線が、その紙上に描ける(下左図)。 一般相対論のアインシュタイン方程式の真空解にはこれに対応する宇宙がある。空間的に真っ直ぐ進んだら、いつの間にか元の地点に戻る、空間的に「閉じた」平坦宇宙(下右図)。
heitann1.jpg

 ところがアインシュタイン方程式は、これを横にした宇宙も真空解として許す。これは「時間方向に閉じた宇宙(下図)」。時間が経つと、いつのまにかに過去に戻っている。
heitann2.jpg

再び"現在"に戻ってくる時間周期が1時間だったらどうか。また1年だったら。そして人間が死んでしまった1万年後だったらどうか。

 周期が十分に長い「時間的に閉じた宇宙」の場合、人間が生まれて死んだ後(または進化論的に人間が発生して文明を作り、そしてそれが滅びた後)に宇宙が再びある過去に戻っていても、その宇宙の中で生活する人間の意識が感じる時間の流れ方は、普通と変わらないと思う。
 しかし周期が1時間だったら脳の中の記憶も有限で、それは「過去の記憶」であり、「未来の記憶」でもある。その場合人間は時間の流れ方をどう感じるのだろうか。

 宇宙が周期的な場合、エントロピーが上昇し続けて状況が変化します。エントロピーや熱力学の第2法則がこの話のポイントの1つになります。時間方向に周期的な宇宙の場合、熱力学的エントロピーはある時点で減少に転じて初期値に一致します。第2法則は時間方向に閉じていない健全な宇宙でマクロに成立するだけです。
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 今回は、タイムマシンに関係するタイムトラベルについて書いていくことにします。タイムマシンという言葉はSF映画の世界では最もポピュラーな話題であり、必ずタイムトレベラーが過去または未来から現在へ、または逆に現在から過去、未来へと移動して、世にも不思議な物語が展開されていくのです。
 しかし、このタイムトラベルには物理学の世界では、非常に困った問題を解決しなければならないのです。その困った問題というのが、「タイム・パラドックス」という問題なのです。

 実際にタイムトラベルができるなら……。過去の。あの失敗した瞬間にさかのぼって、自分の人生をいまとはちがうものに書き換えたい。だれでもこれまでに一度や二度、こんなことを考えたことがあるのではないでしょうか。
 しかし、未来は別にしても、過去に行くことは、それだけで歴史を変えてしまうという重大な問題を引き起こすことになるのです。この点をクリアしなければ、実際に自分が生きていた時代とそこから始まる未来に大変な事態を引き起こしかねないのです。それがタイムトラベルのパラドックスと呼ばれるものです。

 タイムトラベルには、このような混乱以外にも、非常にやっかいな問題がいろいろついてまわります。その一つは、タイムトラベラーがタイムマシンで過去や未来に行くと、その時代に二人以上のトラベラーが存在することがありうるという「二人以上の人間が同時に存在する」という問題です。
 仮に誰か特定の一人が、ある時代のある場所が気に入って、そこに過去と未来を何度も行ったり来たりしたとすると、同じ時代に年齢の異なる自分が五人も六人もあらわれるという事態が生じる可能性があります。すると、そこに年齢の異なった自分の集団がうろうろしているということになりかねません。

 タイムトラベルには、さらに困難な物理的障害もあります。それは、この宇宙には「エネルギーの保存法則」というものが存在し、この法則を破るとたいへんな問題を引き起こすということです。
 エネルギーの保存法則は、われわれの宇宙で一つの出来事が起こったとき、それがどんな内容であろうと、その出来事の前と後で全体のエネルギーの大きさは変わらないと予言しています。
この法則は、別名「熱力学第一法則」とも呼ばれるもので、(ある系の中では)エネルギーは、新たに生みだすことも消滅させることもできないという意味です。
 科学者たちは、あらゆる物理法則の中でもこの法則をことさら重んじており、この宇宙ではどんなことでも起こり得るが、エネルギーの保存法則だけは決して破れないと主張しているのです。

 タイムトラベルの可能性を認めるには、このエネルギー保存の法則を破らなければ実現しないのです。なぜなら、タイムトラベラーが過去に行くと、その人間がもともと生きていた時代の宇宙から、一人の人間とそのタイムマシンの質量の分だけエネルギーが減ってしまうということになります。すると、相対性理論によれば、「質量はエネルギーと等価」であり、「E=Mc^2」というアインシュタインのもっとも有名な公式によって示されています。
 他方、同じ理由によって、彼らが出現した時代の宇宙の全エネルギーがそれだけ増えてしまうことにもなります。これは、現在から過去に移動するエネルギーが大きかろうと小さかろうと、さきほどの法則に完全に違反する現象であり、起こりえないことになるのです。

 そこで、タイムマシンの設計者は、この違反をなんとかして回避するアイデアを考えださねばならないのです。たとえば、タイムマシンとタイムトラベラーを過去に送り込むときには、それとまったく等しい大きさのエネルギーを過去から吸いだして現在に移動させる、すなわち二つの時代の間で同量のエネルギーの交換をおこなうといった方法で、エネルギー保存法則が破られないようにしなくてはならないのです。

 「タイム・パラドックス」から逃れることはできないのでしょうか?

 実はすでに科学者たちは、タイムトラベルのパラドックスに対して、いくつかの解決策を講じてきました。
 しかし、これまでのシナリオはどれも「実現に問題あり」であったのです。ところが、これらに代わる矛盾の少ないシナリオ「並行宇宙(多次元宇宙)」を構築しています。

 実は、この「並行宇宙(多次元宇宙)」あるいは「パラレルワールド」についての記事を、ここのブログでたくさん紹介してきました。詳しく知りたい方は、そちらを参照して下さい。


 さて、前置きが長くなってしまいましたが、2000年11月2日、米国のネット掲示板に、2036年からやってきたと自称する男性が書き込みを行っています。
その男性はジョン・タイターと名乗り、タイムトラベルの理論や自身のいた未来に関する状況や、未来人である証拠などを提示しています。

 このネットの中で、彼は、タイムトラベルが可能な範囲は、タイターの使用したタイムマシンでは約60年であり、それ以上の過去や未来に行こうとすると、世界線(世界)のズレが大きすぎて全く異なる世界にたどり着いてしまうというのです。
 それはつまり、我々が現在知ることの出来る歴史とはかけ離れた歴史を持った世界へ到着してしまうということでもあるのです。このことは、60年以内の移動であっても、誤差といえる程度の世界線のずれが生じるため、タイムトラベルのたびに「限りなく似通ったパラレルワールド」に移動しているということになってしまいます。

 タイターは、エヴェレット・ホイーラーのいう「多世界解釈」は正しいと発言しています。さらに、タイターは、「エヴェレットの多世界は、時間の異なる別の世界線であり、恐らく無限に存在する」といったような解釈を付け加えることによって、タイムトラベルの結果生じる矛盾、いわゆるタイム・パラドックスの問題が解決されるとしています。

 この「世界線」とは、いわゆる「パラレルワールド」と同義であり、タイターは「時間線」と合わせて三種類の語を使用しています。
 タイターは、それらの異なる世界線を移動することにより、タイムトラベルは行われると説明しています。

 例えば、タイムトラベラーがその親を殺した時、または自分自身を殺した時に、自分が存在するはずがないという「タイムパラドックス」に対しても次のように説明しています。
 過去にやってきたタイムトラベラーが自分の親を殺しても、自分がいた世界とは別の世界の自分の親を殺したことになるので、そのタイムトラベラーが消滅することはない。同じように、違う世界線の自分自身を殺してしまっても、世界線が分岐するだけなので何ら問題は起きないともいっています。


 今回は、タイムトラベルについての導入といえる話が中心となりました。
次回からは、タイターがいうところの「タイムマシンの原理」について書いていきます。

「宇宙人と地球の未来」その7

 前回に引き続き、金星での出来事を中心に記述していきます。そして、今回を持ちまして、村田氏の宇宙人シリーズは終了する予定です。

 最初は、「金星人の本質」について質問しました。

***
 金星人は現れの世界の物事を現わし出すこともまた消し去ることも自由自在に出来る能力を持っているのです。金星の社会は素晴しい波動が霊妙華麗に現われた社会です。神霊の世界の顕現です。その中での社会機構を、現界の知識で探究しようとされても決して識り得るものではありません。

 リマの街は工場地帯です。その工場の生産物、製品や半製品を、地球的な観点で見ても決して理解できるものではありません。この地区で創り出す製品や半製品、原料資材等の流通問題を取り上げて見ましょう。
 製品でも半製品でも運搬するには、種々の輸送機関を使用して目的の場所に送り届けていることとお考えになられましょうが、それは三次元の地球的な方法でありまして、高次元世界ではそのような方法は用いません。
 地球人類は、どうしても三次元的な物の考え方が先行してしまい、この金星のような高次元の世界の現れを受け止められても、正しくこの高次元世界を知ったことにはなりません。

 地球人の顕在意識の中には三次元よりほかにございませんので、この三次元の場で受けとるより外に方法がないのです。しかし、地球人が三次元から高次元に意識を変える方法があるとするならば、それはあなた方がいつも繰返しやっていられるお祈りです。
 今、円盤に乗られて金星の世界に来ていらっしゃるのも、私達と対話しているのも、皆次元を異にした世界での働きでしょう。お考えになれば分るようにこれは祈りの場の拡がりであり展開です。

 祈りの場は無限に拡がります。難しく考えずに、素直に神様の中に溶け込んでゆかれれば、大きな愛のみ心で抱擁して下さるのです。素直にみ手の中に抱かれていけば、計り知れない知恵も力も自然と流れて来るものです。
 力んだり意気張って受け止めようとしても、その力んだだけ三次元に戻ってゆくのです。お分りいただけましたでしょうか。

 先にも申しましたように、金星では世界を創っている基本となる波動が地球よりはるかに霊妙化し微妙化しております。それで微妙な波動を自由に転換させて、いろいろなものを創り出したり、消し去ることが出来るのです。
 この現れの世界を創り出すことも消し去ることも出来るのです。諸行無常の教えをその場で顕示し得る世界です。
 でも現われ出たものはいつ消えるとも分らない頼りない存在ではなく、ある一つの機器があるとすると、その機器に付与した性能はそのまま次の波動が与えられるまでは寸秒だに狂うことなく、その使命を果してゆきます。

 しかし、波動を変えて放射しますとその優秀な性能を持った機械も原型を止めるだけでその姿を消してゆきます。その変滅を自由に駆使し得る波動の知恵を持っているのが金星人であり、そうした知恵や能力の上に打ち立てられているのが金星社会であります。

 大宇宙は大元の親神様から放射される波動が根本で、その波動が伝えられてゆく過程で各拠点を通し波動が交叉し次の場へと移りゆき、その場でまた別の波動が交叉して変えられてゆきます。
 大宇宙の空間にはこうした波動の転換する場が、網の目の如く、人間の細胞のように一糸乱れることなく法則のもとに統御されながら、生き生きと生き続けているもので、その拠点のもつ能力といいますか、精神的な面を含めて使命、天命とも申しますが、その付与された範囲の中での変滅が可能なのです。

 それで、金星での変滅の範囲にまで変えてゆく場が工場であり試験所、研究所であるわけです。
 リマの街には多くの生産工場がありますが、地球上の製品や半製品のように、姿や型をそのまま移動したり、搬出したりはしません。創り出した製品の持つ波動を幾段階にも変えてゆき、最後に原型のみにして保管します。
 そして必要な時に波動の転換器にかけて元に戻すのです。こうした操作は金星人の常識となっていて、目新らしいものでなく、奇妙な感じを持つ人もありません。

 波動が自由に転換できる社会を地球人の目で見ますと、全く奇想天外な世界に見えるのも無理はなかろうと思います。
 地球では速さの基点を光速とし、この秒速三十万キロで天体の観測をしておりますが、これでは遠方の星の正確な観測は難しいのです。それではたとえ観測出来ても、何万年、何十万年前の状態を見ているわけであり、その時間の経過と共に星の状態が変化してゆくからです。

 金星では波動の転換器を通して光速の何百倍もの速い波動を放射して、宇宙の星々や、それらの社会の状態を知り、進んだ星の秀れた科学力を絶えず受けつぐようにしています。ですから絶えず進歩を遂げてゆくのです。
 円盤も母船も光速の何倍もの早さで飛行することが出来ますが、これらは肉体の眼には止りませんので無いのと同じです。肉眼で見えるときは円盤の持つ本来の波動を粗く変えて活動していますので、そこで初めて認識されるのです。

 また地球の人達がよくご存じの夢の世界も波動を変えた世界の実在であります。夢の中の出来事は時間、つまり年代を異にしたものや場所の違い等を併せて考えても、地上の常識では辻つまの合わぬ部分がずい分とありますが、これも波動を異にした世界の出来事です。
 人間の死後の世界の幽、霊、神の世界も実在しているのですが、これも波動を異にした世界のことです。

 地球の人達は粗雑な波動の中に閉じこもってしまって、世界から一歩も出ようとしていません。こうした古い凝り固った波動の世界から脱出して、大きな天界に、宇宙に向って発展進化しなければならぬ地球世界の使命のためにも、この金星の世界をよく認識して頂きたいものです。

 現れの世界は人々の想念が創り出すものです。想念が変れば、その現れも必ず変るのが宇宙の法則です。波動を異にした世界のことをお受けいただくのは大変難しく、理解出来ないことも多いと思いますが、私達もできるだけお力添え致しましょう。
***

 司令の話しが終了すると、リマの街全体が見渡せる展望台から、一直線に走る放射状道路の先に見える小さな工場を指して、私を案内するように若い人におっしゃいました。

 この後、科学工場の工場司令のお話を聞くことになりました。
 「この工場では、地球の繊維のようなものを造り出しておられるようですが、それにはどのような方法をおとりになられるのでしょうか?」

***
 最も自然に近い方法がよろしいのですが、全く自然そのままの状態では造り出すことが出来ませんので、出来るだけそれに近い方法をとっています。
 樹木の伸びてゆく方法を観察してゆきますと、表皮、そして外皮層、その次の形成層、心材層となって樹木が形成されております。その形成層の中で絶えず樹木の細胞が増殖されてゆきます。そして古い形成層は心材層にと変って、樹木は次第に成長してゆくのです。
 その細胞の分裂増殖のような自然な状態に置くことは出来ませんが、熟成されますと、そのタンクの中味はずい分と変って参ります。それに加圧し震動を加えます。熱や低圧にすることもあります。添加物を加えて熟成を早めることもあります。

 あなたは、地球上のオイルタンクやガスタンクのような型状をお考えのことと思いますが、波動によっては、加圧する場合に球状のタンクもありますが、大部分は円筒形の太いパイプで、そのパイプの中をゆるやかに通過してゆくうちにいろいろな変化を起してゆくのです。
 それがチップを溶解した原液のようなものに変ってゆくのです。ここで大切なのは、チップを溶解して得た原液の精神波動は停止していますが、タンクの中で熟成された原液の精神波動は成長進展していることです。自然の中で形成されてゆく細胞の増殖には遠く及びませんが、これは今後に与えられた課題と思われます。

 この精神波動と物質波動を分類する方法は、もちろん周波数の相違ですが、これを測定するのは大変難しく、特に精神波動は常に一定しているわけではありませんから、活動している場合と静止している場合の相違に大変な差を生ずるものです。
 私達の測定機で知るのはその中に含まれている絶対価を知るだけで、活動している場合と停止している場合のものを測定するのは、別の場ですることで、私達の工場の範躊ではございません。

 精神波動と物質波動の測定方法は、絶対価を知るのでありますが、精神波動といいますと、分り易く申しますと私達は目で物事を観察します。
 耳でいろいろな音を聞きます。直接に手や皮膚に触れて感じます。私達の五体を通し感受する、いろいろな感覚は波動を受けての反応であります。

 これと同じように、ある波動を成熟中の原材料液の中に放射しますと反応を起します。それを測定し、高い微妙な計器に示され最高の反応値と、普通で反応する数、極めて低い粗雑な反応を示す三つの総和を私達は絶対価と呼んでおります。
 この場合、基準となる測定器から発する基準波があります。それも1~7までの標準波で測定するものです。物質波動も同様な方法を用いますが、基準波の周波数は全く異なっております。

 植林したり、農作物を栽培したり、草花を作る時は、絶えず見守って、立派に生育するように愛念を注ぎます。こうした人々の愛念に応えて、それぞれの使命を果していきますが、人々の愛念が届かない所は、地球でいう雑草が侵食したり、病虫害や、肥料(愛念)の不足を告げる結果等が現われて参ります。
 草や木が伸びてゆく自然の姿には及びませんが、進化の過程には、このように人々の愛念と努力が大切であるわけです。
***

 「原材料の成熟過程にも人々の愛念が必要だとおっしやるのですね。それでは、この原材料から作り出された織物に対する染色はどのようにされていますでしょうか?」

***
 織物の出来る工程の中に、幾重にも波動を照射する場があります。その中に模様や着色の状態を作ります原版があります、そのネガを通して着色や模様を造り出します。染料や顔料は使用しません。

 波動の照射と一口に申しますけれども、一つの対象物に均一に掛けるのは易いですが、その方法には数え切れぬ程の種類があります。
色の濃淡は、一つの元の色素を分散して当てるか、集中して当てるかで違いますし、一つの色素に三つ以上の波動を角度を変えて照射したり、三つ四つの色素に、それぞれ異なった波動を照射してゆくところに数え切れない程の複雑な、色と色の異なりと交叉が起るのです。

 その中に精神を入れてゆきますと、機械的なものの中に生命が生きてくるのです。その生命は物を物と見ず、人間に個性があるように、作られてゆく物は、個性を具備した生きている物となるのです。
 こうしたものが人々の手に渡りますと、その人の愛念に相応した奉仕をしてくれるのであります。仮にシャツや上着として愛用しますと、その人の愛念、愛して下さる心に相応し、その役目を果して下さるのであります。で金星人は地球人とは物に対する考え方が根本的に異なっているようです。物にも生命があります。それは肉体の寿命と同じでありますが、永遠のものでなくある期間です。

 地球上の人達は大部分が物に生命があると考えておられません。それで平気で山を崩し樹木を伐採しますが、そうした物の生命を知る方法はないものでしょうか?」

 金星の人達が物に話しかけますと、物は応えてくれます。感情も現わします。物質とはただの物質でなく生命を持っているものです。生命あるものをムザムザと乱費したり、捨てたりすることはありません。
 物はそれ自体、人間に奉仕するように役目を負ってきています。使う人達が、その物の生命を尊重して十分に生かして使用して下さると、彼らも十分に奉仕出来る喜びを知るのです。
 ここに人と物とが一体となって、その役目を果してゆくように大神様がお考えになられているのでありましょう。その点を金星の人達は各自がよく心得ております。

 地球上の人達は、大部分が物に生命があると考えておられません。それで平気で山を崩
し樹木を伐採します。地球人の物の生命を無視した考え方とは、無視したのでなく、知らないのだと思います。それだけ幼いのであろうと思います。
 しかし金星では、地球の人達のように物で苦しみ、物、つまり資源の争奪戦で人類が戦うようなことは起りません。

 地球世界もいつまでもそのような幼い考えではおれないであろうと思います。大神様の目からは地球世界も宇宙の一員です。家族の一人です。幼いからといっていつまでもそのままでいては、他の家族と一緒になって大神様のみ心に添った生き方が出来なくては、仲間外れの孤児になってしまいます。それは太陽系一家の大きな一(マイナス)になってゆきます。

  今度は地球世界が大きく変ってゆく番です。物質をいつまでも物と見ているような状態では、太陽系の家族の一員とは申されません。どうか一日も早く地球の皆様が、本当の自分をご自覚下されて、大神様のみ心に添った生き方が出来まして、私達と共に手を取りあい話し合いながら、大宇宙の進化のために協力し合って進化してゆける日を心よりお祈り申上げます。
 地球世界は必ず大きく変ってゆきます。物質文化の時代はもう過ぎました。これから迎えるのは、神霊文化の時代です。地球の人達が神霊波動に変ってゆかなくてはならない天の機が、刻々と迫って来ているのであります。五井先生を中心とした世界平和の祈りと、祈りによる世界平和運動は、着々とぞの場を拡げてゆきます。

 こうした調和した平和な波動の中には、地球世界を守っていらっしゃる神々だけでなく金星を中心とした他の天体の星々からの宇宙人達が、今大勢地球世界で働いています。それは地球世界の進歩の土台となっている、物質文明、物質科学の誤りとその幼さを教えるために、そして地球人が味わう苦しみが少ないようにと、祈りを込めて救援指導に当っているのです。

 地球世界には必ず大きな、科学的な進歩が起ることでありましょう。金星の長老格の宇宙人や、霊指導の専門家の大勢がその任に当っていらっしやると教えられております。地球世界の大転換の根本となる神霊科学が生れてくるのであります。
 神霊科学が進展しますと、地球の人達が金星に自由に来られて勉強していただくことも出来ます。そして人間とは肉体だけでなく、心霊波動を自由に駆使できる真理が自覚出来ますと、永遠に生き続けてゆく生命体こそ、人間そのものであるということが理解出来てまいります。

 永遠の生命を知った地球人類が誕生する日が一日も早からんことを祈って止みません。あなたも間もなく地球世界に帰られると思いますが、このことは地球の皆様によろしくお伝え願いたいと思います。
***

 司令は青年やM氏と二言三言話しておられましたが、直ぐに打合せは終り、私達は司令と別れることになりました。そのとき私は、このまま再び司令の元に帰ることなく、円盤で地球に帰るのではないか、との想念が走りました。こうした私の想念が適中したかのように。

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 工場の見学の最後の所に円盤があなた達をお待ちしております。それは地球より乗って来られた中型円盤であります。これで一直線に地球世界にお帰りになる予定と承わっております。短い時間の出会でしたが、私もあなたのことは忘れません。地球にお帰りになられても、必要なときには私をお呼び下さい。その時にお話が出来ることと思います。それはあなたの心の世界がこの金星に確と根を持って生きつづけてゆくからです。通信、会話はこの意識の連繋の上に自由に組立てられてゆくからです。一度こうして金星の天地を踏んで下さった意義の重大さを自覚して頂きたいのであります。金星の天地それは遠い遠い世界の存在ではなくて、あなたの心中に確と存在する天地です。それを出来るだけ、地球の人達にわかり易くお伝え頂きたいと思います。いつの日にかまたお目に掛かることが出来ましょう。そのいつの日にかとは、あなたが金星の天地と、私達のことを思い出して下さったときのことです。思い出して下さったときにはお目に掛ることが出来ます。この一事をお忘れなく、無事に地球にお帰り下さいますようにお祈り中上げます。
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 私(村田氏)の金星の見学時間は限られていました。それは富士道場での統一中の十数分の間の出来事です。
 この世的に考えて見ますと、アッという間の極めて短い時間に過ぎませんが、私の意識の世界に焼き付いた数々の出来事は消えることなく、生き生きと金星の世界の状態が心の中に映えてゆきます。
 それは実在している世界の認識として、確固として植え付けられていったのでした。その中で宇宙人達は私によく教えて下さいました。金星の天地、それは地球から遠く離れた存在の如き認識しか持ち合わせなかった私の心の奥をスッカリ見透して、金星の世界は私がいつでも思い出せば直ちに展開する世界であり、私の心の中に実在している世界であると、こんこんと幼児に教えるように、教えて下さったのでありました。


 このブログをご覧下さって、金星の上に想いを投げ掛けて下さる方々は、心の内にすでに金星の世界が展開している。遠い何万キロもの遠方の星に在るだけでなく、私達の心の中にも自由に開かれ現われ出る実在する世界であろうと思います。
 そして私達地球人から見ますならば、想像も及ばない科学力を駆使して人類の進化に向上にと、星全体がよりよき世界の建設に向って昇華を続けているのは、何ともいえないうらやましい限りであります。五井先生は私達に教えて下さっております。

 金星も、今の地球のような状態があったのですと。そして他の星から来た宇宙人に助けられて自分達の誤りを指摘され、大きく目覚めることが出来て、現在のような金星にまで開発されたので、言って見れば金星は地球よりも一歩先に出直した兄星であり、地球は次に出直す弟星であると。この次は弟星の地球が大きく変っていく順序になっているのであると。

 今回を持ちまして、2回に分けて伝えてまいりましたシリーズを終了させて戴きます。

「宇宙人と地球の未来」その6 金星と地球

 リマの街に到着した後、地球の地下鉄とよく似た、グロンバーと呼ばれている電磁波を利用した乗り物に乗って、リマの街の中心にある中央塔の展望台へと向かったのでした。 この中央塔棟で、リマの街の責任者である司令から、金星と地球に関する貴重なお話をお聞きしました。

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 金星の基本となる構成からお話し申上げましょう。これをよくご理解くだされば、枝葉の疑問は自ずと解消してゆくものと思います。

 地球世界は遅れておりますから、今の時点でご覧になられますと理解し難いことが多いと思います。でもこれからの地球は変ってゆきます。そうした機が熟してきたからでしょう。

 先ず金星から申し上げましょう。金星も地球同様、大宇宙から見ますならば大海の中のけし粒のような存在です。大宇宙には無限数に近い多くの星があります。その星の一つとて単独で存在するものはありません。
 一糸乱れることなく一つの法則で貫かれています。この計り知れない力、智恵の働きを大自然とも宇宙神とも呼びます。
 散在する星もあれば星々が集団でまとまったものもあり、一個で大きな星もあれば小さいのもあります。星も一個の人間のようで、生れ出ると何年か後には必ず消滅するものであります。

 肉体人間は、五十年から八十年で地上の任務を終えて霊界に移行し、また肉体界に生れ変りますように、星々にも出生と消滅が現存しております。
 ただ、現われ出て消滅してゆく期間が途方もなく違います。現存する星は永遠の如く見えますけれども、かげろうのように短き生命も、肉体人間の生命も、そして星に現われている生命も、一つの大元から流れて来るものであります。
 それは、その働きと役割の相違であって、当然のごとく現われ方も自ずと異なってくるものであります。しかし、一貫した大元の生命の現れであることには間違いないのであります。
 この宇宙の森羅万象は唯一の例外もなく一瞬たりとも留まることなく、絶えなき進化向上を遂げつつあるものです。一つの周期が終るまで、進化の道をたどりつづけるものであります。

 この金星も初めから現在のような進化は見られず、地球のように、現われている肉体の世界だけがすべてであると考えられていた時代が在りました。そして、人間の自我慾望の想念が吹き出て、本当に壊滅寸前の状態に追い込まれたのです。
 しかしそのとき、他の先輩星から指導者が白色円盤に乗って降りて来られ、大宇宙の真理と人間の神性を説かれ、それに伴う素晴しい科学の智恵を教え導かれて、現在のような金星にまで進化してきたのです。

 今の金星の人達には、誰一人として現れのこの自分だけが人間のすべてだと考えているものはおりません。そしてあなたたちの住んでおられる地球に比較して、格段に優れた科学力を持っています。
 地球と金星の相違は人間の神性を知るか否かであります。現れはお互によく似ております。しかしその星に住む人々の想念の違いが、大きな開きを作り上げてしまったのです。

 地球では、肉体人間の自我慾望の想念が人間同士の争奮戦となり、個々人が神のみ心である愛と調和の心を現わし切っておりません。それが国と国、民族と民族の闘争となって現在も続いています。

 星は一つの人格心をもった神様の霊体です。その中で争い合うなどということほど馬鹿げたことがありましょうか。勝っても負けても一家の中での浅ましい出来事です。
 一つの星の中でそのようなことを繰返していても、その星が立派になるわけがありません。先輩星を見ますと、すべてが団結してより良い世界を創り出そうと、進化のために絶えなき努力を続けており、これがその星の進化の度合いを一段と早めてゆきます。

 金星ではそこで培われた科学力を利用して、他の進歩した星々との交流が盛んに行われます。金星人達は他の天体との行き来も自由であります。したがってその眼は絶えず大宇宙の彼方に向けられ、先輩星から与えられた優れた智恵や力を学び取ろうと常に努力してゆきます。
 これは人間の神性を知るにつれて自然と現われ出るものです。人間の神性が開かれてゆくにつれ、人々の心は中心に向い、中心者への奉仕こそ唯一無二の喜びと心得て、中心帰一の状態が社会形成の根本理念となってゆくのです。
 こうした地球世界と違った精神状態の基盤の上に打立てられているのが、金星の社会であります。
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 この話を伺っていると、本当に地球世界は未だ幼いのですね。現われた姿や形だけが人間のすべて、と思いこんでいる人達が大部分ですから、いつどこで戦争が起るやも知れません。天変地変も、どこでいつ発生するやもわかりません。
 なぜこのような大きな距りが作られてしまったのでしょうか。考えて見ますと、天と地程の開きがあります。地球世界はこの先一体どうなってしまうのでありましょうか。

 そのとき司令の眼が一段と輝き出しました。司令は席を立って、かたわらの書架の中からかなり厚い図面のようなものを、私達の前に開かれたのであります。
 それは天体図を想わせる、星々の進化の状態が一目で理解できる図表でありました。一枚の紙に書き現わしたように見えますが、その表現が幾通りにも変えられて、生き生きと生きている図表であり、躍動し続ける図表であるのです。

 司令が出された、一枚の図面に私の全神経を集中しました。星の進化が描き出されるという図面の中に、吸い込まれるように私の想念が走ります。
 白い図面に星々の進化の過程を示す図表が美しいカラーで浮びあがってまいりました。以前、月の基地で円盤や母船の設計図を見せて頂いたことがありましたが、あのときの図面とよく似ております
 今はこれから教えて下さる星々の進化を現わす図面に全神経を集中して、その説明を待ちました。

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 金星では機械や建造物の設計には、こうした図面を用います。宇宙人たちは一枚の図面を、波動を変えて幾通りにも使用します。
 この図面の縦の罫線は宇宙の時間帯を現わします。横の罫線は波動を表現しています。一個の星が生れるまでの経過は、長い時間帯にわたる波動の変化を色で表示しております。

 この星をご覧なさい。宇宙時間帯では、ここで生れています。この赤い光輝が放射されているところです。そして次第に輝きの色を変えてゆきます。ピンクからオレンジ色にと、そして薄茶色にと。このときはまだ個体ではありません。横の罫線、つまり波動が変化してゆく状態を時間帯と合わせてよくご覧下さい。
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 簡潔な司令の言葉を通して、愛念がヒシヒシと伝わってまいります。どうしたなら理解してもらえるだろうかというひびきが、言葉以前の言葉として通ってくるのであります。
 この図面には七個の星の誕生と進化の状態が、宇宙時間と波動の変化にあった色の変化で表示されていたのであります。そこで私は、星の誕生がどこの位置で決まるのかについて質問しました。

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 これは大変に難しい問題です。厳密にいいますと、この表に示された赤い輝きの以前にも、この図面の何倍かの長い期間、波動が交叉して一個の中心体が造られてゆく過程があります。しかし、これはこの表示の中には含まれていません。
 子供が母親の胎内で成長している間はまだ誕生と申しませんように、ガス体から次第に変化して、一個の個体となれる波動に変化したとき、一個の星の誕生と考えております。
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 一個の星の誕生から終焉までの進化のさまも、宇宙時間帯と波動の変化を色の移り変りで示す、こうした図面を通して見てゆきます。すると人間の生死のように、生長進化の過程を経て向上してゆくのがよくわかります。
 このとき私は、この図面の中に私達の住む地球が示されているのではあるまいかと思いました。

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 この一番低い波動の位置にあるのが地球です。誕生から四、五十億年と地球で考えられている宇宙時間帯の中での変移がグラフで示されています。時間の経過につれて次第に粗い波動へ移行してゆくのをご覧下さい。
 このまま降下していきますと爆発を起して自壊してゆきます。加速度的に降下するときは、壊滅の道をたどるものです。広い宇宙にはこうした星もあります。このことをご存じの大神様は、地球の救済のために大きなお力を結集しておられるのです。

 そして金星の位置は、地球に一番近い上の罫線の位置にある星がそうです。よくご覧下さい。宇宙時間で見ますと、このように早く誕生しておりますが、誕生から次第に降下してゆく状態を、地球が移行してゆく降下線と対照して頂きましょうか。全くよく似た線を画いていることに注目頂きたいと思います。
 金星はこの時点で下降線が止まっております。それから上昇へと変ってゆきます。このときに大神様の救援の手が差しのべられたのです。
 これを境としてこのように上昇しているわけです。時間帯の上では金星と地球は開きがありますが、金星のたどった道によく似た経路をゆくのが地球であろうと思います。

 今は、自壊寸前にある地球が上昇線へと立ち直るために大神様が、大きな力を投げ与えて下さっているのです。大神様の大きな力は他の星々からの援助となって働きます。
 金星は大神様のご愛念で一足先に救われて現在のように立ち直ったのですから、後から昇って来る地球のために、出来るだけの援助、指導の手を差し延べることに何の不思議がありましょうか。

 今、地球では五井先生を中心として、大神様の光明の受場が着々とつくられています。地球世界の不調和の波動を調和へと導く、世界平和の祈り、この祈りは五井先生と大神様との約束事であり、この調和のひびきの中にその星の本来の姿が現われ出るものです。
 その調和した波動が、使命を帯びた私達宇宙人の活動する場となって、金星の智恵や力がこれらの宇宙人達を通して移行されてゆくとき、急速に降下しつつある地球の波動が変ってゆき、新しい地球世界が生れてゆくのです。
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 司令は額ぶちのわきの小さなボタンを押されました。たちまち今までの図面は消えて、その星の誕生以前の激しい波動の交叉する状態が映し出されました。これが誕生以前の星の姿でしょうか?

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 一個の星が生れるには、長期間こうした波動の世界での大きな変化を経てくるのです。この白黄色の光輝から黄金色に変る過程も、波動の変化を罫線で読みとっていただき、その度合を色の変化で見ていきます。
 波動の交叉が次第に流動体に移り、次に個体として一個の星へと形成されてゆく過程がおわかりになると思います。このときが星の誕生となるのです。

 それでは、星の誕生から人類が移り住むまでの過程を見ることに致しましょう。このボタンを押して、次の図を見て見ましょう。この図は、星々の揺藍時代の変化が一目で分かるようにしてあります。

 星が一つ誕生するということは、大変なことなのです。偶然とか忽然とかいえるものでなくて、大神様のみ心の中から生れてくるものなのです。
 生れて来る星には皆それぞれ天命がありますから、役目によって大きさも働きも違います。誕生までの期間も、誕生後の揺藍時代の長短も違ってくるのです。
 星々の進化の図面は、幾通りにも分けて観察できるようになっています。誕生前の波動の変化を更に詳しく見ることも、また誕生から揺藍期の進化を調べることも出来ます。この図面は幾通りかの違った見方ができるので、これをあなたにお目に掛けたのは、星々も絶え間ない進化の道をたどっているものであるという根本を確と受止めて頂きたいのです。

 金星と地球の違いは、そんなにたいしたことではありません。どちらも同じ進化の道を歩みつつある過程に過ぎないと言うこと認識して頂き、このことから金星の全般をよく受け止めて頂きて地球のために役立てて戴きたいと思ったからなのです。
 揺藍期における変化、星が強い光輝を放ちながら冷却していく経路、何億年かを経て海魂の働きや山魂の動き、木魂と昆虫達の現れ等、そして動物が創られてゆく過程や、動物を司る霊の働き、これらの一連の出来事の一部分を自由に取り出して観察することが出るのです。
 また、星に人類が住みつき、自然界の変化に対応しつつ、進化してゆく状態も、人類が自己限定して自我慾望のカルマをつくり、その苦悩の中に流転してゆく姿も細大漏らさず映し出すことが出来るのです。

 現在の地球のように自壊寸前まで追い込まれた星が、直前で本来の進化の軌道へ乗り入れることも、それに続く大きな飛躍の姿も、この図面には詳しく納められているのです。
 この世の現れは絶え間なく変滅を繰り返してゆきます。これは粗い波動の世界でも、高い霊妙微妙な波動の世界でも、進化変滅の程度、時間的な差異はありますが、寸秒も留まることなく進化向上への途を歩み続けているものです。

 理念としては大神様の元までたどり着くのですが、この大宇宙には何千億とも知れぬ星々が実在しています。よく似た波動の星々もありますが、本当は皆それぞれに個有の波動を持っております。
 こうした世界のことを知ってゆくには、数え切れない程の段階があります。今の心では受け止められない、計り知れない深い世界が実在しているのです。

 無始無終の世界であり、限りない進化を遂げつつあるのが人類の真の姿ということになります。
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 今回の司令からの話は、金星と地球の在り方についてそれぞれの星での、限りない深さ広さ階層、つまり波動を異にした世界があるということが知らされました。
 我々地球の人類が、金星の在り方に導かれて、限りない進化を求めて突き進んでいくしか、道がないような思いにさせられました。

「宇宙人と地球の未来」その5

 いきなり「金星の科学」などとこのブログで言われても、この太陽系の金星は灼熱の世界であり、金星にロケットを飛ばして観測までしているのに、ここで書いているような科学的に発達した惑星とは到底思えないことと思います。
 この著書でも書いてあるように、地球と金星の波動においてお互いの振動数が違うために、物質や生命の存在までもが地球の現象と異なっていようとは、なかなか受け入れがたいものです。この本の著者もこの点について疑問を感じています。


 私(村田氏)は永い間地球の天地に住みついて来たものですから、地球の生活や物の考え方が根底となっております。
 たとえば生活必需品についての地球的な考え方ですと、この金星で見てきた広大な森林地帯から産出する木材を、建築の材料、紙やパルプの原料のチップに加工したり、燃料やその他の利用方法が随分とあると思いましたので、思わずどのように考えておられるのだろうとの疑問が湧き上ってまいりました。
 しかし、この考え方もやっぱり私達の狭い地球的な考えでありました。M氏から譚々と幼い子供をさとすように教えて頂きました。

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 あなたがそのようにお考えになられるのも無理からぬことだと思います。地球の天地に永年住みついていたのですから、地球での生活経験が基本となっての思考、行動となって現われてまいりましょう。
 何回も申しますように、金星の地は波動を異にした別の天地です。だから、その中に入って見ないと、十分に理解することが出来ないと思います。その中に入るということは、波動を合せてゆくことになります。
 今こうして金星の天地で見聞しておられるのは、この天地での波動に合わせていらっしゃるから見えたり、触れたり感じたりすることが出来るのです。
 もしあなたが地球世界の波動のままであったらこのような世界の実在を知ることも出来ません。ただ高い温度とガスが充満している生物の生息の出来ない死の天地と映し出されるのです。

 地球の科学者達は、永年積み重ねて来た実証を基礎にした探究の方法より知りませんし、また自分達の考えている別の世界の実在していることを心の奥では知っていても、これを立証する方法も確証も見出せないので、自分達の範躊でない精神の問題、心の世界、深層心理学や心霊科学と現代科学は余りにも距離があり過ぎて、一つに結びつくものであるとは考えられないのが、地球の科学者の共通した信念であろうかと思います。
 それで、こうした考え方を打破し誤てる科学信仰を修正して、真実の科学の世界に導入してゆくには、別の天地に実在する科学の実態を示さなければならないと思います。

 科学者達は自分達の生命の問題よりもその映し出された理に従います。科学の理論には万鈞(まんきん)の重さがあり、憧憬や尊敬の心で迎えます。そのことを私達金星人はよく知っています。それで金星の科学が映し出される、調和した波動の醸し出されてゆくことを望むのです。

 調和した波動の世界でないと私達金星人は活動が十分に出来ないのです。地球は今や破滅寸前の立場に追い込まれていますが、五井先生の提唱して下さっております世界平和の祈りの中で、素晴しい神々の調和されたひびきで、地球をお守り下さる神霊達が大挙してお働き下さっております。
 その基盤をお造り下さっているのが、世界平和を祈っている祈りの同志達でございましょう。地球をお守り下さっている神霊達と、祈りの同志と、私達宇宙人とが、一つ心になって、世界平和を祈る中から計り知ることの出来ない宇宙子科学が、金星の科学が生れて出るのです。
 宇宙子科学は、ある時忽然と出現するのではなく、世界平和のお祈りの中で宇宙人達の指導のもとに、五井先生のご指示で永年築かれてきた輝しき実績が基礎となって、その上に現われ出ずるものです。それは私達宇宙人と地球の守護の神霊とが水も漏らさない緊密な共同計画のもとに着々と進められております。

 地球世界の新しき世界の夜明け、黎明を前にして、地球人類の奥にひそんでいるカルマが大きく消されようとして表面に現れ出ております。夜明けを前にして闇が一段と深まるのと同じであります。
 闇、それは本来在るものでなく、真理の顕現してゆくに従って消え去ってゆきます。この一事をよくよく心に止めて世界平和のお祈りを続けてほしいと思います。
 私達の生活もし易くなります。新しき地球世界の誕生もそう遠くはないのです。心してお祈りを続けて頂きたいと思います。

 いま、円盤バスから見ておられるササリーの街は森林地帯でもあるのです。街の周囲に植林して造成したのがこの平原の中の森林地帯なのです。ちょっと見ますとこの森林地帯を造成したとは考えられませんが、今は素晴しい森林地帯の中での静かな、そして実によく働く街、草や木に一番よく溶け合った街といえましょう。

 草や木樹はそれぞれの気の流れの中での成長進化を遂げてゆきます。気とは霊気のことです。草々の霊気と樹木の霊気とは違います。水の気、山の気、大地の気と申し上げますと随分と多くの気がありますが、これらの霊気と一つに溶け合って調和してゆくことが生活の基本となっております。
 生活の中にこれらの気を取り入れてゆくことを工夫致します。それで金星のどの街を見ても、地球世界で見るような建物ばかりの集団のような、片寄った都市はございません。

 地球世界でもそうでしょう。四季に咲く花の色に、伸びゆく若草の緑の色を眺めてゆきますと、自分達の苦労や不安もその他のもやもやしたカルマの想念も、いつの間にか、スウーと消えてゆきましょう。草木の持つ素晴しい汚れの無い波動の中に吸収され、同化されてゆくから、カルマは消え去って、晴れ晴れした気持になりましょう。
 金星人の生活は調和を第一に考えます。木樹の持つ霊気と調和してゆくことが最も手近なものとして、家の周囲に誰もが木樹を持っております。金星の都市は、緑の中の都市、草や木や花の街とも云えましょう。
***

 何と素晴しい金星の世界に住む人達よ、その高い透明に輝くような波動の人達は大自然と生活とも一つに結び、しかも大自然の中にすっかり抱擁された生活のようです。
 ササリー大農場群は森林地帯の中に美しく区画整理が施されたように、緑の沃野がひろがります。緑の巨人の眼鏡のように見える森林の中の沃野は空から眺めると本当に美しいものです。

***
 金星の歴史については、いずれゆっくりとお話し申し上げたいと心得ておりましたのですが、どうしても金星の歴史を、いえその一端でも申し上げておかないと理解して頂けないかと思いまして、そのあらましを申し上げて見たいと思います。

 あなたが感嘆しておられる金星の天地も、ある時忽然と出来たのではなく、金星とて地球のように何十億年の年月を経て、荒廃の中から立ち上り、筆舌に尽きぬ苦難の時代を通り過ぎて、現代のような世界にまで昇華してきたのです。
 それは長い年月と金星人のたゆみなぎ努力の結晶でしかなかったのです。みる影もなきまでに荒れ果てた金星の苦難の時代は長く続き、もうこのままでは人類の住む天地に再び戻すことは出来ないと思えたときに、他の先輩星から救世主が現われたのです。
 透明に輝く白色円盤と眼を射るような強烈な光輝の放射に、誰一人としてその前に立ち向う者はなく、多くの従者と共に金星の世界に降りて来て人の神性を説き、人の尊厳さを教え、荒廃した世界の救済のための素晴しき智恵を授けられたのです。
 こうして次第に金星は昔日の姿に帰りゆくと共に、計り知れない智恵の力が人々の神性を開発してゆき、それと共に素晴しい科学が育成されて、開発されてゆく神性と相まって金星は大転換して現在の金星の姿となったのでありました。

 その昔、荒廃した金星の大地は、到るところはげ山と砂漠のような地に、かろうじて草や木がポツリポツリと散在しているだけでした。このような地で救世主たちが先ず最初に人々に教えたのは木を植えることだったと伝えられております。
 樹木の生命も人の生命も共に大神様から分れ出た生命の現れである。このように人々に教えられて、木を育てることの大事さを身を以てえ伝えられた、その指導者のもとで多くの人達に教育されていかれました。やがてこれらの人達が各地に派遣されて、大衆の指導に当ったと伝えられています。
 その時の智恵は今なお生かされて、今もこうした緑の星に輝く、自然と秩序が調和したササリーの大農場のような素晴しい姿として展開しているのであります。

 荒廃した金星の天地を救うものは自然の波動を充分発する緑である、と教えた指導者は、自分も卒先して荒野に木を植えて範を示されたのです。
 その時代の金星は寒暑の気温の差が甚しくて、天変地変や洪水の害や、干ばつの被害は大変なものであったのでしたが、人々はあらゆる苦難に打勝って植樹を、そして育成をと努力を積み重ねていき、緑が増してゆくと共に気温が変り、人々の心がなごんでゆきました。
 そして、緑の持つ自然の同化力に吸収されて、木々の持つ生命を大切にするようになり、樹木に教えられるものがずい分とあったのです。
 その内に洪水も干ばつも次第に少くなってゆき、緑が金星の世界に大きく拡げられていったのです。それから金星の自然は驚くような変化を起して、現在のように調和した天地へと変えられていったのでした。
 ですから金星人は樹木の緑を大切にします。樹木の生命を無駄に断つようなことは一切行いません。地球世界のような乱伐などが起ることはありません。先程からご覧になって、金星の山野に大きく伐採した跡などはご覧になられなかったでしょう。樹木の持つ自然の緑は人々に大きな生きた教訓を与えてくれるものと思います。
***

 M氏から説明を聞いている内に、森林の中に素晴しい工場の一角が見え初めました。丸い大きな建物が見渡す限りに散在しておりますが、それらは、かなりの厚い層の森林で遮断されております。地球上の工場の概念とは全く異なっております。静かな森林の中の公共建物のように思えました。
 この化学工場の内容について質問をする前に、金星と地球の波動の相違は、厳しい波動の調整を受けなければ円盤から機外に出ることも許されないことは知っております。それで、金星の空気と地球の空気とでは、どのような違いがあるのかについて質問しました。

***
 宇宙を形成している万物はすべて波動から出来ております。波動の世界は限りなき段階に分れています。地球世界も一つの星であり、一つの波動が現象の世界を創り出しているのであって、金星と地球の波動は大変相異しております。
 わかり易く申ししますと、縦の波動と横の波動となって現われて、縦と横とが交叉して一つの現れが起るのです。その基になるものが異なっていますから、その現れである、空気も水も大地も、山も河も同じように見えても中味はずい分と違います。

 地球科学では、現れの世界のその過程の奥を知る智恵を、神様から授けられておりません。何故ならば、神様からの叡智を受け止めるまでに到っておらないのです。成長進化の途上でありますから止むを得ないことです。
 科学者達の根底に、人間の知識と経験の積み重ねと努力以外にこの科学の世界は進歩しないとの考えがあります。そして長年月この道に添って築き上げて来た観念が容易に変わることは出来ないと思います。

 人間の努力の結集の中で働いている科学の智恵も、その元は神様の智恵が現われ出たものです。肉体人間のカルマと神様の智恵とが混ざって現われているのが地球の科学です。金星の科学は神様の智恵がそのまま現われているものだとお考え下さい。

 先に質問がございました空気中に含まれているいろいろな元素を、波動を利用して分析して個々のものを取り出すと、それから得られる元素を分離しては、またそれぞれに再生させる中間体を造り出しているものです。
 末端まで創り出すことなく、生活の必要品を創り出す原材料のようなものを創り出している化学工場です。幾種類もの中間体を創り出しております。創り出した原材料のような中間体を創り出すだけでなく、それを圧縮してと申しますと、地球上のプレスを連想されましょうが、波動を変えることによりその形状が全く変ります。これが金星の科学の大きな特徴です。

 例えば、地球上の農作物には窒素、りん酸、カリの三大要素が必要とされています。そして、窒素は空気中の窒素から取り、りん酸、カリは鉱物から採っています。そして、これらに必要な要素を混入し、混合肥料を造っております。
 しかし、金星の工場では一度化合を完成して再び中間体に戻して縮小したかたちで保管します。そうすることで、この中間体を使用する農場では、これを簡単に再現出来る仕組みになっております。

 つぎに、工場と周囲の自然との関係についても申し上げておきましょう。

 地球上の工場や、工場が集って造り出している街は、いろんな意味で生産工場からの廃棄物や煤煙等で汚染されていて、余り美しい良い感じを持っていないものです。
 金星でも初めの内は工場は各地に分散していて、その地との調和がむずかしかったのでしたが、次第に人々が目覚めて、工場とは最も恵れた自然の中で、その自然とどれだけ調和してその機能を発揮してゆくのかが課題となりました。
 そして、この課題がクリアできたことで、気候、風土、水と自然に恵まれた地に金星の中心ともいえる科学工場群を創り出したのでした。そして、この金星には七つの工場群が散在しています。その中でも、ポプキン平原の大工場群が最大であり、中心的な存在なのであります。
***

 私たちはリマの街まで来てしまいましたが、その途中でポプキン平原の大科学工場地帯の一部を上空から眺めることが出来ました。そんな中でリマの街も工場地帯も、木樹に囲まれていて、自然と共存していることがわかりました。

「緑こそ自然の象徴といえましょう。自然と科学の調和は、どのようにお考えになっておられるのでしょうか?」

***
 科学はいろいろな変った波動を放散してゆきますが、その変化が周囲の緑によって吸収し浄化されてゆくことを十分に計算して、工場の大きさが決定されてゆきます。それも植物の持つ、浄化の限度いっぱいでなく、その能力の七〇%以上のものは設置出来ない仕組になっております。
 水もそうです。ポプキン平原の湖は、どれを見ても自然そのままに見えましょう。水程波動を吸収し易いものはなく、その吸収されたものを次の段階で取除く、つまり浄化機能が完全に行われております。
 地球での浄化装置では、その残渣が出ますが金星では波動の分離調整が自由に出来ますので残渣は出ません。水と自然の緑に恵まれたポプキン地区に工場が設定されたのも、金星の輝く歴史の一頁であります。

 ポプキソ平原の大工場地区の建設も或る日忽然と出来だのではなく、先の農場と緑の関係のように長い歴史の過程を経て、三者の調和融合点を見出して現在に到っています。
 こうした三つの相関関係を究明するまでには幾多の失敗と困難な事態に立到ったことが幾度もありました。そして、遂に科学者達の努力が実って現在のように自然と科学が見事に調和して、大きな生命の中での各自の役割を果しているのであります。
***

 私はM氏の説明と同時にバスの中から下をのぞき見ました。この基地は円半型ではなく円型のバス基地でありました。白い十字の吸引板が今しがたの太陽の光に輝いているのが眼に入ります。そのときでした、基地の上空に停止していた円盤バスがスーッと下降しはじめました。そのとき私は金星の引力は地球の何十分の1くらいのものではないかと思いました。

***
 波動の相違が根本になっているので、地球の引力と比較対照しようとしても、そのままでは対照になり兼ねるのです。でも人間の想念の習慣は直ぐに比較をしてみたいものです。 地球上での現世と霊界とをどのように対照して見ても真の対照にはなりません。それは波動の相違であり、異なる世界の状態をどのように接ぎ合せて見ても、水と油のように、調和し難いのが実状です。
 いろいろと煎じ詰めても、やっぱり波動の相違という結果になりましょう。地球から円盤で金星に降り立つまでに、何回も波動の調整装置で調整されてから、次の場へ移りましたでしょう。あなたの波動が完全に霊化しなければ次の波動調整の場へ移行出来なかったあの時の事実を思い出して下さい。

 次元の異なる世界への出入りには、必ず波動の調整が必要となります。従って時間の観念も距離つまり長さや空間の考え方も全く異なって参ります。
 こうした観点にたって考えて見ますと、水も山も川も皆地球のような現れで、同じように見えるのでありますが、その本質においては全く異なったものであることがお分りになると思います。
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 「今までは両方のけじめが不十分のまま過してまいりましたが、これからは、この相異点をはっきりさせて対処するようにとのご注意、本当に有難うございます」

私たちが話し合っているうちに円盤バスはリマの街に到着しました。

「宇宙人と地球の未来」その4 金星の科学!

 今回は前回の続きで、金星に円盤が到着してから書き始めます。

 私(村田氏)やM氏が乗っている中型円盤は今金星の円盤到着基地、地球的にいうと空港に着陸しようとしておりました。私は金星の空港を空から眺めて見たい衝動にかられてしまいました。
 すると正面のテレビ画面に、空港の上から俯瞰した状態が映し出されていました。映し出された画像は、私達の想像を越えた素晴しいものでありました。
 それは五千メートルぐらい上空から眺めたと思われます空港でありました。円盤の到着場は丸い受け皿のように見えます。それも一定した大きさでなく、大小いろいろあります。ちょっと見ますと巨大なオイルタンクのようでありますが、その構造はグランドの観客席のように幾つもの段があります。
 この円盤到着場は大きな基地を中心として、まわりにやや小さい基地が幾つも取巻くようにあります。よく見ますと、中心となる大きな到着場を芯として、七つの基地が取り巻くように整然として一つの組織と申しますか、スクラムを組んでいるように思えます。
 建物も見えます。七つに分れた放射状の道路が緑の広野に走っております。広野の中の空港のように見えますが、その内に次第に円盤は高度を下げてゆきます。着陸するのでありましょう、中央の大きな受け皿のような場が見る見る内に、大きく変ってゆきます。

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 円盤の到着する空港の基本構造は、金星の社会機構の起点とも、または構成の基本ともお考え下さい。それで今ご覧のように中心になる大きな受場とそれを取り巻く七つの場があり、その基点を中心として七つの放射状の道路が走っております。その基幹となる道路の先々にもこうした到着場があります。

 円盤は大空をまた、大宇宙圏を心のおもむくがままに、自由自在に飛ぶことが出来るのに、なぜこのような基地が必要なのか?………とお考えになられることと思いますが、それはその通りであります。
 思う所へ自在に到着も飛行も出来るのですが、この金星も大空間にポツンと浮ぶがごとき存在でなく、一糸乱れることなき大神様のみ心の一つが法則として守られていってこそ金星という星の役目が果されてゆきますように、星と星との交流もそれは数多くの円盤や母船が利用されてゆきます。
 それで星と星との調和も保つ上のいろいろな法則があり、その法則をお互いに守っていってこそスムーズな交流もでき調和が保たれてゆくものであります。
 この基地は金星内飛行用には使用されておりません。星と星と交流する円盤の発着場となっております。
***

 テレビの画面は地上の景色が急に大きく変ってゆくと同時に、突然映像が消えてしまいました。
 
 この後、円盤が金星の基地に到着しました。円盤が基地に着陸したにもかかわらず、到着によるショックは何一つ感じられないのが不思議でなりませんでした。円盤到着にはその時の振動もなく、ピシャリと吸引されて安定が保たれている感じであります。
 この後、円盤を降りて、波動調整を受ける部屋に案内されました。

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 この部屋の波動調整は円盤に出入する人の誰もが受けるのです。私達はその場を通るだけで調整が終ってしまいますが、今日はあなたがいらっしゃるので一緒に調整を受けることにしました。
 円盤は一つの別世界のようでして一個の天地と考えて下さい。金星も一つの天地なら地球も一つの天地です。その天地の中でその世界が持つ波動の中に純化し溶け合っていってこそ、その世界の住者となり得るものです。
 円盤に来れば円盤の持つ天地の中に溶け合ってこそ、その中での活動が出来ます。円盤も金星も同一波動ではないかとのお考えもありましょうが、それは違います。なぜならば円盤は小天地です。小天地の中で一つの個を保ってゆくには、それだけ強い波動でいな、波動圏を持って活動していないと他の波動に同和し混和されて個の存続を保つことが出来なくなります。
 それで、円盤には固有の、強いと申しましょうか、微妙といいましょうか精度の高さを要求されてゆくのです。だから、円盤から降りる時も乗る時も、この波動調整を受けるものです。

 次にこのまま外に出た時は一体どうなるだろうかとお思いになられましょうが、この波動調整を受けずに外に出たりまたは内部に入りますと、人によっては多少の相違はありますが、頭痛がしたり、目まいを起したりして、休養をして波動の調整を受けねばなりません。
 ちょっと短い病気のような状態を起しますので、こうして波動の調整をすることになっております。あなたも波動は大分霊化されていますのでもう直ぐに終ります。
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 波動調整が終わると、出口の透明な扉の上に緑色の信号灯がつき、扉が開きました。 M氏と一緒に外の通路に出ました。それは大空の見える外部でなく、大きな地下の広場のようであります。多くの人達の行き来があります。このような世界があるのかと目を見張りました。

 この後、休憩室で軽い食事をするため、室を出て基地の中を歩いて行きました。建物はいろいろの室や廊下になっていて、その中にどのようなものがあるのかちょっと考えもつきません。やがて一つの大きな室と思える入口の前に停りますと、その扉が自然に開きました。基地の食堂に案内されました。
 ここでの食事を終えた後、基地の機構についていろいろとお聞きしました。

***
 何から先にお話し申上げましたならよろしいかと思いますが、基地と金星の社会機構について申し上げてみたいと思います。地球の科学者達は、金星は三百度から四百度の高温であるため一切の生物の存在は無く、地球上で考えている生物は一切生息出来ないのが金星の実態と考えているそうですが、現在こうして貴君がご覧になられている金星に、そのような高熱が発生しているとも考えられないでしょ、ここに大きな違いが起こります。私達が五感六感で感知する世界の実在について考えて見ることに致しましょう。私達が実在していると思えることは、私達の感覚にて受け止めたものを実在と見なす地球的な見方が第一になっていることだと思います。この宇宙に在るすべての実在は、波動と波動の交叉しているところに現れの根本があります。それでその波動はと考えて見ますと、数え切れない程のいろいろの波の異なったものがあります。それで私達の五感に感じられない計り知れない多くの異なった実在が現存していると考えられるのであります。
 今仮に地球的な物の見方の中に、音について考えてみましょう。私達の肉体の聴覚におきましても、視覚におきましても、肉体の感覚で識別出来るのは極めて中庸的な部分だけで最大の音響、極めて低いひびきは知ることも出来ません。それと見る方も、可視の波動以外に赤外線や紫外線やその他種々な働きをしている波動や光線のあることも知られています。これら肉体の感覚以外にもいろいろの計器や特殊の方法で、その波動の存在を知られていますが、地球科学で捕えている波動とは極めて狭い一部でしかありません。それ以外のことはあったにしてもその実在を証明する方法がわかっていませんので、その不明の部分は無いというのでなくて証明のしょうがない、だから無いのと同様に見なされているのであると思います。一部の科学者達は、何か大きなものと数多くのものが在ると思っていても、証明することは出来ないから、今は何もいえないと思っておられるのであろうと思います。
 またそうした考えまで達しておられない人達はそうした深い配慮に欠けていて、証明されていないものは無いものと断じておられます。そういう人達は随分と多いものと思います。地球上の人達は今地球世界の現れを基礎にして物事を考えておられますけれども、今仮に地球上の現れの波動を100と致しましょう。100の上にまた100の下にも多くの段階を異にした波動が実在しております。今、現れの100を基準にして考えて見ますと、100×100が現実の世界とするならば、その上にも下にも数多くの波動を異にした実在が現存しているものです。金星等も地球的な100×100で見ますならば三百から四百度の高温の世界と見られているのです。こうした一つの固定した考えのもとに判断することの大きな誤りを自覚しない間は、地球の進化は停ってしまいます。
 私達が知覚し得た大宇宙はすべて波動の世界から成り立っており、今在る星と星との空間は、目にまたは感覚に知られない波動で埋め尽くされていて、何もない空間等は一つも実在しない事実を、先ず知って頂かないと、金星での認識を欠くことになってしまいます。
***

 「金星の実態を波動の世界から眺めた、基本的な見方につき詳しくお教え下さって有難うございました。地球上の科学を土台にして考察して見ますと、四百度の高温である金星の表面に、地球上の観察点からする生物は一切存在しないとの結論になってしまいます。けれども実際はこのようにして素晴しい天地があり、計り知れない知恵より生れた科学もあるようですね。この実際と地球上で推察した相違は、どのように理解しそれを表現したならば、地球の人達にわかって頂くことが出来るでしょうか?」

***
 波動の相違について極めて身近かなことから対照として考えてみますと、夜寝て見る夢の世界での実在であります。なぜならば夢を見ている本人は、波動を異にした世界での実在であります。 そして肉体と同様な霊体というボディーを持ちながらの諸々の感情想念があります。その時は誰もが夢の世界であると思っておりません。
 金星の世界もあの夢の中のような波動を異にした、実在の世界であります。それで多くの人々は夢の世界のことを波動を違えた実在の世界であると信じられないのです。

 肉体人間の死後の世界、神霊の世界も、人は死後に誰一人の例外もなく移行する天地でありながら、それすらも信ずることも出来ずに、短き肉体人間の現れのみに限定して、他の世界の実在を認めようとしない人が随分とあります。これらの人々の考え方を一挙に変えてゆくことはむずかしいものです。

 地球人類の誤った考え方が永年積み重ねられて現在に至っておりますが、このような人類の業想念はその世界から見ますと、永劫に救われ難い存在の如く見えますけれども、これとて人類の進化の立場に立って眺めますと、どうしても通らねばならない一過程にすぎません。
 今はその大きな転機にさしかかっております。地球の人達の過ちを正すのが、宇宙子波動生命物理学なのです。こうした根強い誤りはちょっとした説法では変えられるものでありません。それで科学的に証明出来る智恵、つまり科学力が必要なのです。
 金星では既に完成している宇宙科学を地球上の波動の変化に応じて移してゆかれている今こそがその過程です。

 科学のことについてもう少しお話し申し上げてみたいと思います。

 大神様は一つであって、この大宇宙のすべてをお創りになっておられます。その大神様の光が一つは心、「精神」となって放射されてゆき、他の一つは「物」の現れとなって、形の現れの世界を創ってゆかれたのであります。
 「精神」と「物」との二つの流れが互いに交叉し合ったところに一つの「場」が出来たのであります。こうした波と波とが十字交叉の場を経て大宇宙にくまなく張りめぐらされている。その中に無限数に近い段階があります。

 金星もまた地球もそうであるように、私達個々人もこうした一つの場であるのです。そこで、その現れの世界の状態を奥へ奥へと進み探究してゆく道が科学の世界です。
 この科学の大元の神様、宇宙大神様に届くまで探究、精進が進む道なのです。金星の科学それは地球より一歩先を歩んでいるだけで、永遠への探究の道を科学者達は一生懸命精進に精進を重ねているものです。
 地球の科学者のように人類を大量に殺りくするような兵器を作ろうとする考えの人も作る人もおりません。人類の向上進歩に寄与する科学以外に存在しないのが金星世界の科学です。

 そして地球と異なるのは、星と星との交流が自由に行われているので、先輩星からの指導も得られるし、援助も受けられるのです。金星は一つの大きな親星の家族の一員です。親星の庇護と指導のもとに絶えなき前進を続けております。その一翼に科学があるのです。 地球科学から見ますならば桁外れの素晴しく進歩した科学とお思いになられましょうが、それは地球科学が余りにも遅れ過ぎていたからです。

 地球それは宇宙の孤児のように取り残された存在であったのです。肉体人間の創った科学ですから、原水爆の出現は自分達を自らの手で滅ぼしてしまう道へと追いやってしまいました。
 このままでゆけば、地球は必ず必ず壊滅してしまいます。この壊滅寸前の地球を救おうとして、地球守護の神々と兄星である金星の長老達や専門家達が、世界平和を祈る人々の場を通して働きかけておられるのであります。

 先に申し上げましたように、金星の世界では既に完成しておりますが、金星では更により以上に素晴しきものを目指して、科学者が一生懸命に研鑽しておられます。ここで完成という表現を致しましたが、これは一つの理論が実際に応用されて、多くの人々のために役立っている状態を指しますが、それとても過程であり、絶えなき精進努力が専門家達の手で進められているのであります。

 地球的な考えの上で、今後、地球の専門家達がもっと大切なテーマとして取り組まなければならないことは波動を自由に変える技術を一日も早く習得すべく努力することです。一言に申し上げても理解して頂くことは大変にむずかしいことです。
 何故ならば、この大宇宙に散在する無限数ともいえる星々も、計り知れない宇宙もすべて波動から出来ております。肉体の五感に感じられる世界も、またそれより微妙な波動とその世界が、その世界の奥深くに限り無き波動の相違として実在しているのであります。

 波動を変える基本的な説明を申し上げてみたいと思います。それで極めて手近かな地球上の出来事の観察からしてみましょう。
 皆様のご家庭で紙屑やその他不要な物を焼却しますね、あるいは焼却炉に入れて焼きます。その時、焼けたあと原型は跡方もなく消えて灰になってしまいます。木材も燃えます。 非常に高い温度の中にアルミニューム板を投げ込むと、一枚の紙と同様に一瞬にしてガス化(プラズマ状態)してしまいます。鉄も鋼鉄も高温を媒体として、元の原子に変わります。

 これは波動を変えた一つの例ですが、地球科学はこれらの物質を形成している奥は或る程度は理解しておりますが、これらは物質と現存していますが、その奥を究めるといずれも波動より出来ていることも、また波動を自由に変えることで、消却の反対の、創り出すことも出来るのです。
 地球上では鉱物も植物も動物も大地や水、空気等も太古より自然に創り出されました。自然科学の恩恵を受けているけれど、これらを創り出したり、消し去ったりする智恵の科学力は持ちあわせておりません。それで限りあるものを失っているにもかかわらず、より多くのこのを手に入れようとする所から争いが起るのです。

 それでは波動を自由に変える金星の科学についておはさししましょう。

 大神様が大宇宙をお創りになられた時、精神面と物質と現われる二つの基本となる働きをお創りになって、それを神の生命として放射されたのでありました。
 この二つは常に入り混ざっていろいろな現れの場を通して進展していったのでありました。宇宙に散在する星にも、またその星の中にある山水も動植物も、またその星に住む人々も、大神様の生命の現れであります。

 一つの星も物と見え、そして物質の星と見られますけれども、大神様の生命の現れであります。精神、心を持った意識のある星のことを、竜神の働きですから竜王と呼ぶように、どのような現れの中にも精神と物質の二つの流れが実在しております。
 およそ地球的な考え方の上に立って見ますと、物質に心があるとは考えられないのが常識となっているようです。

 こうした物と現われた、その現れを基礎として、それを分析し、探究し次第に大元へと遡ってゆくのが地球科学であろうと思います。
 金星の科学では物に心が無いなどとは考えておりません。その物を内へ内へと探究してゆきますと、波動の世界に到るのであります。それで物を創り出すのもまた消し去るのも波動の変化、交叉によるのであると知っております。それで金星の科学は波動の科学といえるのであります」

 再度で恐縮ですが波動の科学について具体的にお教え願いたいのでございますが?」

 光波も電波も磁波も音波も、みな波の型を異にした波動です。地球上でこれらの波動をいろいろな方面に利用しております。これらは電波を利用しての方法でしょう。
 テレビ放送の活動はその電波がテレビ受像器のブラウン管の中で音波となり映像となってゆきます。やがてこれが進歩して形を創り出してゆきます。
 これを現実の世界に用いているのが金星の社会です。これにむずかしい科学理論が確立されております。その理論によって進めてまいりますと、自由に物を創り出すことも、また消し去ることも出来るのです。
 地球ではあの尨大な。パラボラアンテナを介して宇宙衛星と交信しておりますが、あのような大がかりな装置を極めて小さなものに縮小して、しかも大きなエネルギーをキャッチすることも出来るのです。これは波動の転換や、分離や調整の理論がすでに完成しているからです。

 「計り知られない素晴しき夢の世界、おとぎ話の中に出て来る世界のように思えますが、やつぱり現実なのでしょうね」

 先に申しましたように、大元の大神様から放射された基本波動が、心と物とに分れ、つまり物質と精神に大きく分れて、その波動が互に交叉する所に一つの異なった場が出来て、再びそこから発する波動と波動が交叉して次々と少しづつ異なった波動として現われて来たのです。

 波動と波動の交叉する場には一つの点が起り、その点を基にして波動が次に転換する角度が起り、その波動の内容が数で現わされてゆきます。
 こうしたものが大宇宙の空間をくまなく埋め尽しているのです。空間とは何も無いのではなく、波動の場で埋め尽されている実態を認識しないと、波動科学の本質を知ることもまた受けることも出来ません。

 宇宙に散在する星々、その無限数とも云える数多くの星に、私達の感覚で捕え認識することも出来る浄化され、霊妙化された星もあるのです。この星々は唯一つの例外も無く、一糸乱れることなく大神様の大元に統御されて進化を続けてゆくのであります。
 そして波動の世界ではお互に関連を保ちながら進歩してゆくものですが、星が生れて、年令若くして開発途上に置かれている星では、こうした基本ともいえる、宇宙の仕組みすら理解出来てはいません。
 大宇宙にポツンと単独で在るかのごとく考え、星と星との関連性や、どの星にも波動を異にした世界に人類が住み、高い智恵と素晴しい科学力を保有して生活を営んでいる真実を知りません。そうした宇宙の孤児となっている星の中に地球もあったのです。

 宇宙の大智恵とでもいえる波動の科学が確立されてゆきますと、心もまた物の面でも目覚しき躍進を遂げてゆくのです。今、地球世界にも波動の科学が映し出されつつありますが、金星の実態をよくご覧下さって、その認識を深めて頂きたいと思います。


 今回は、金星の科学を中心に書かせていただきました。

「宇宙人と地球の未来」その3

 円盤の持つ性能については私達は地球的(物質的)な考え方のもとに、円盤を理解しようとする偏った習慣を身につけてしまい、現代の科学的なものの見方・考え方を中心に理解しようとして本質を見失っています。そのため物質の本源が「波動」であるということに未だ気づいてはいません。

 現在、物理学の世界では相対性理論と量子理論を考慮した上で、物質を波動と素粒子の両面から追求し、その振る舞いについて研究を重ねています。しかし、実質的には「現実の世界」といいますか「時間」+「3次元時空」の世界観に囚われすぎて、4次元時空の概念から抜け出せず、上記のような結末になってしまっているようです。
 我々人類の認識では、空飛ぶ円盤の技術は、我々の最先端技術がもっと発展した暁に到達できるであろう機械としてとらえています。だから、この機械の性能は初めからそれを組立てた時点で、与えた能力以上のことなど出来るはずがないと決めてしまっています。

 前回と今回のシリーズで、円盤とは一つの生ける機械であると絶えず教えられていながら、知らず知らずのうちにこの地球的な機器の一つとして見てしまい、そのことに何の不思議さも感じられないまでに過ちを犯してしまっておりました。
 機器は機器でもその内容に天地程の差異があるものです。機器の性能が自然に拡大したり伸長したり変化するとは、考えもつかぬ現象が起っていることに気付かしていただきました。そうした性能を引き出す等とは到底思えないものが、現にこの円盤内に起っていたからです。

 このことは私達人類に取りましても計り知れない大きな驚きでありました。何故ならば機器の説明は、実物を見ただけでその内容を察知することは出来ないのと、説明されてもそれを受け止める予備知識が必要であり、その下地が無ければ、「猫に小判」でその価値を知ることが出来ません。
 それで最初に宇宙波の受波装置を見るために円盤の操縦室に上って見ましたものの、外見では何も内容を知ることも理解することも出来ませんでした。しかし、円盤操縦者の椅子の前に備えつけてある、円盤の内部を一手に総覧することの出来るテレビの画面を通してM氏から説明を受けました。
 この画面を見ながら、円盤の機器の説明をしていただいたことで、円盤の持つ科学的な性能やその組織が、私達の肉体組織か、それ以上の素晴しい性能を具備しているのではないかと思えるようになりました。
 空飛ぶ円盤こそ生ける機器であり、巨大な生体であると思えるのであります。この巨大な生体のどれを一つ取り上げて見ても計り知れない英智の輝きがにじみ出ていることに驚くばかりです。

 この様なことを考えていると、M氏から円盤の中心動力についての説明が始まりました。

***
 人間は縦の精神波動と横の物質波動の両方を併せ持っております。この縦と横の十字の交叉の中心に立つ、縦、横、調和した状態が真実に正しいものです。
 円盤の中心動力とでも申しますか、人間の心臓のように絶えず活動を続けているものは、停止することなく回転しているジャイロコンパスの巨大なコマの回転です。そして速度や傾きの度合を起したり直したりするのが水晶球の働きであることは前に申し上げました。

 ジャイロコンパスの回転に変化を起さす水晶球と機長さんの心波は、説明申し上げるには大変むずかしくなりますので、大略だけ申し上げておきます。
 こうして、円盤内部の機器の働きは大部分は機械的に、また物質的な活動をしております。それで本体は七つの水晶球がある筈なのですが、その四個をとり入れているところにむずかしい理論がありますが、今は先に進んでいきたいと思います。

 それでは、操縦桿と水晶球の関係をもう少し詳しくお話しします。操縦桿は一本の円筒の上に丸い頭をつけております。頭の部分には各種の指令するボタンが内在しております。桿の円筒は40ミリぐらいの大きさで、内部は人体の脳の中枢神経のように、円盤の各所より集ってくる命令系統の集結と考えて頂きたいと思います。
 操縦桿は人体の首に匹敵します。その上にある丸い蓋は頭とお考え下さい。操縦桿は一つの点を中心として左右や前後に回転するように出来ておりますが、その桿の操作は90度に倒すようなことはほとんどありません。僅かの操作で円盤の活動に多くの変化を起してゆきます。

 今仮に操縦桿を右に傾けますと円盤は斜行します。前に倒しますと、前方に傾いてゆきます。また水平飛行で光速の何倍かの速さで飛行していても90度の方向転換が出来ます。そしてまた後退することも出来るのです。これらの操作はこの操縦桿一本の動作で起るものであります。
 それと速度でありますが、目にも止まらぬ早さで飛行しますと、円盤飛行を知ることが出来ません。もっとゆるやかに飛びますと肉体人間の可視界に入ります。こうしたスピードを自由に変えてゆくのが操縦桿の前方に付いている小さな頭であります。

 円盤の放射する電磁波が他の物体と接触する時には、そのゆるやかな波動を自分の持つ強力な波動に変えてゆきます。変質解体する場合もありますが、他の波動と接触しようとする時は予知する働きが必然的に起り、その方向には操縦桿は動きません。
 ある目的を持たない限り円盤は円盤同士、または他の天体そして地球上のロケットや航空機等に、そして人家や建造物に接触して被害を与えるようなことは絶対起りません。
 宇宙人達は、愛と調和の実践者です。地球人のように相手に対し戦争をいどんだり、侵略したり、相手を恐怖に陥れるようなことは誰一人として考えていません。

 多くの円盤が地球に飛んで来ていますが、地球人類の幼い考え、誤りを正そうとして、使命を帯びた宇宙人達が接近しているのです。知れば知るほど円盤の科学と地球人類の持つ科学とは大きな差があるのがわかります。それは根本的な考え方の相違であります。
 このままに捨て置くと地球人類の創った科学で、自分達を破壊してしまいます。宇宙は一つのバランスです。地球、それは大宇宙から見まするならば、大海に浮ぶ芥子粒の一粒よりも小さい存在です。しかし、大神様はその極微な一粒にも愛と調和の手を差し延べて、救い取られようとしておられるのです。
 地球の滅亡は他の星々とのバランスを失わせます。関連を持つ星々に影響を与えずには置かないのです。それで今地球世界には、多くの円盤が飛来して様々な活動を初めております。

 今後、多くの人達の目にも円盤の実在することが確められてまいります。円盤は空想的な想像的なものでないことが次第に理解されてゆきます。それと併行して宇宙人達の持つ素晴しき科学が徐々に実を結んでゆきます。
 宇宙人は第一に波動を重視します。波動こそ生命の現れであり、万物を創り出すのも消滅さすのも波動の働きで如何様にも出来るものです。
 メンバー達の勉強はむずかしい理論や方程式を理解してゆくだけでなく、その場にのぞんで、どれだけ宇宙人の波動に近づいてゆけるかにもあったのです。理論や数式を理解しても地球人類の持つカルマの波動そのままでは、真実を理解することも、形の世界に現わしてゆくことも出来ません。

 宇宙人の波動とは一体どのようなものかという疑問が起るものと思われましょうが、神仏の波動と同じだとお考え下さればよいと思います。

 続きまして、電磁波を蓄積している蓄積槽の原理についてお話しします。

 宇宙子波は無限数に近い程の段階があります。それは蓄積するには、出来るだけ粗い波動に変えたほうが蓄積したり再利用し易いのであります。
 一つの例をとって見ましょう。過去に行ったり、また教えられ学び取った知識や経験は、普段は何も無かったかのように潜んでおります。しかし、何か事が起った時やその知識や経験が必要な時には咄嵯に思い出したように湧き上ってくるものです。そうした事実を思い出して下さい。
 それは記憶や経験や学問という型で、波動が蓄積されていたからこそ再生されたのであります。言葉で説明すれば極めて簡単な理論として理解出来そうです。しかし、こうした私達の意識層から焼きついているような精神的なものは理解し易いが、物質的な形で蓄積するとなりますとなかなかむずかしいものです。

 先にも申し上げましたように、宇宙の万有は「精神的な波動」と「物質的な波動」から形成されていて、精神的な面には純粋に精神的といえますが、物質の中には純粋に物質と見られるものはありません。
 どのような完全に物質に近いと思われるようなものでも、そこには必ず精神の波動が内在しているものであります。反対に、精神波動の極めて少いものは純粋な物質と見られ易いものでもあります。

 ある波動を吸着され易い状態に置きます。こぼれたインクを吸取紙で吸い取るように、波動を吸着する薄い紙のようなものに吸収さして置きます。そして満杯になれば次の槽に移します。
 その際吸収させる時は受ける紙のような物質に、十(プラス)の波動をかけて置きます。次に引き出す時は一(マイナス)の波動に切替えます。すると、蓄積された波動が再び働き出します。これは蓄積された槽に限度がありますので有限ですが、小まわりをする時の活動には大変に役立ちます。
その例を申し上げて見ましょう。地球上の或る場に着陸する時に、飛行中のような大きな電磁波を放射しますと、周囲に影響を与えないとも限りません。その場合は地上に停止するのに必要な最少限度のエネルギーを、蓄積槽の中から送りこむのです。
 狭い谷間に着陸している場合も同じです。空中に停止する場合にも時としては使用することもあります。

 蓄積槽のことはこのくらいにして次は、再生槽の説明に移りましょう。

 円盤の心臓ともいえる、ジャイロコンパスの軸受より再生槽に到るまでに、軸受より蓄電槽に通ずるパイプがあり、そのパイプを通して蓄電槽の中にエネルギーが保蓄されております。
 着陸している場合や中空で一点に停止している場合、またはある場合に受波装置からエネルギーを受けない時は、この蓄電槽から引き出して最小限度のエネルギーを使用するのです。

 今度は、蓄電槽のエネルギー保蓄の理論についてお話しします。今地上で使用されているバッテリーのようにお考え頂きたいのです。
 槽の中にエネルギーを送り込むと変化を起すものが充満しております。その中のエネルギーを引き出すと、その変化は元に帰ります。蓄電槽は幾個も用意されていて、一個宛、充電も引出しも出来るように、これらは指令一つで自動的に操作が行われてゆきます。
 この蓄電槽の全エネルギーを使用して、この円盤を飛行させるとすると、地球から金星を往復することが出来て、まだ余力がありましょう。でもそのようなことは致しません。
 常に宇宙波受波装置を通し、エネルギーの給与を受けております。だから、蓄電槽のエネルギーのみで長い距離飛行することはありません。

 ジャイロコンパスを通して出て来る電磁波は、物質的な波動と精神的な波動とが混合されておりますが、この誘導体を通り抜ける時に物質的な波動に変えてゆきます。
 それでこの円筒形の外側は磁極が詰っていて、その中心を何個もの真空管状のものがあり、その中を通過する時、精神的な波動が物質つまり電磁波と変ります。物質的な波動に変えられるというのは、ここで物すごい強烈なものに変ります。その強烈さは物質的な波動なのであります。この誘導体の働きを特殊な装置を通して、テレビに映し出して見ましょう。
***

 いい終らぬ内にM氏はかたわらのボタンを押すと、画面には誘導体の断面図が映し出されてまいりました。円筒形をした誘導体の中心は五段に分れた真空管状のもので、その周囲に磁極が五段に分れております。その五つの段ごとに磁極の中を小さな無数の粒子が尖りながら運動を起しております。それが真空管の中心に向って帯状をして走ります。
 上の方から降りて来た電磁波と45度の角度で接触する時、すごい光輝を発します。その色が五段共少しづつ異なっているのです。誘導体の中にこのような働きと激しい変化が起っているものとは少しも知らず、また考えても見ませんでした。

***
 この映像は誘導体内の働きを言葉で説明しても理解し難いと思いまして、前もって用意したものです。理解し易く映し出しております。

 ジャイロコンパスから流れて来た電磁波には、精神波動が随分と含まれていて、実に調和されたものでありますが、これを円盤飛行のエネルギーに変えてゆくには、精神波動を物質的な波動に変えなければなりません。
 それで磁極より発する五つの異なった磁波が、中心点に向って楕円形の活動を致します。その中心点を直角に電磁波が通過する時、ものすごい光輝を発します。この時、精神波動が物質波動に転換するのです。
 五段に分れているのは、磁極の違いによって、磁波の運動の速度が10のp乗(P=100以上)も異なってくるのです。その磁波の速さで変化してゆく精神波動が違います。
 一口に精神波動と申しましても、大変な要素が内在しております。映し出される五色の伝導管の光輝の違いを心にとめて置いて下さい。

 今映像にうつし出されている状態は、磁波の運動状態が極微な光の粒子となって、楕円形をした運動を起しております。これは、私達の眼で識別出来るようなものではないのです。
 私達の目の識別限界を秒速1ミリの速さと仮定しますと、それの何百乗倍かの早さです。0を何百何千とつけて現わす程の速さの変化を起こしたのです。
 この変化を、私達の眼で見分けるなど出来るわけもありません。触媒と申しますようにお受け止め下さい。平凡な波動を変える時は光となって現われる場合が多いものです。この色は実際に現われているのと相違ありません。
***

 再生槽でエネルギーが美しい光輝を放ちながら活動している状態が、手に取る如くにテレビに映し出されてゆきます。これらの機器の外観だけでなく、内部での動きが手に取る如くに見られました。

***
 今ここに映し出されている再生槽の状態は、特殊な波動を通して、活動の一部を見て頂いているものですが、実際と異なるところもあります。どこまでも円盤を理解する為のテレビを通しての教育だと理解して下さるのが早いのではないかと思います。
 誘導体の五段の波動の調整装置は、横の接点を通過する時に放射する光輝が五色に変りながら、次第に粗くなってゆくのでありますが、五段の終った所が放電管となって次の働きに移ります。
 粗くしただけでは使用目的に叶いませんので、粗くしたものを調和した波動に変える働きを放電管で、その中で中心となる媒体を通し白黄色の光輝を放つ波動に変えてゆきます。ここで初めて円盤のエネルギーになるわけです。

 放電管を通して調整された円盤自体のエネルギーを、次の段階で実際に役立てる、つまり電磁波として使用出来るものにする装置が再生槽であります。七つに区分された再生槽は皆いずれも同じ働きをしております。
 現在地球上で利用されています電気も磁気も、また石油、石炭、ウランでも、そのままではなんの役にも立ちませんが、それをいろいろな機器や装置を通して使用すると随分と役に立つエネルギーに変えられるのと同じであります。同様に円盤もエネルギーの転換によりいろいろな働きとなって現われて来るものです。

 実際に円盤が着陸している状態を、このテレビに再生して説明しましょう。
***

 M氏のお話が終ると同時に、画面に円盤が30度ぐらいの山の斜面の一角に着陸している状態が映されています。円盤は自体の周囲からすごい電磁波を放射しております。それが青白色、黄白色、赤白色と異なった色の放射を致します。
 何故こうした異なった色の放射をするのかわかりませんが、円盤が大気圏を飛行している時は、円盤の外形を中心として白色透明な部分と少々距離を置いてあざやかな輝きに包まれております。
 今、着陸した状態は土地に接触したせいか、その輝きもまた透明の部分も随分ゆがんで見えるのにまず第一に気づきました。それで咄嵯に、「着陸している時や地上の物体近く飛行される場合には、放射する電磁波の状態が異なるのでしょうか?」と、質問しました。

***
 電磁波は放磁気筒から放射されますが、それが何かに触れたりする場合、必ず発した所に帰って来ます。その反応がそのまま再生槽の中の放電状態に影響するように出来ております。
 今円盤が大地に接触しておりますが、大地からはねかえって来る波動の作用で、放射されてゆく状態が一様でないのが見られます。再生槽の働きは逆に入って来る波動を調整するためのものだけではなく、電磁波となるまでの調整作用と、反応として入って来るのを調整する二つの働きを兼ねているものです。

 次に放磁気筒の説明に行くまでに、強力な磁気群を通過することで十(プラス)と一(マイナス)の二つの流れに変ります。そこでエネルギーが動体に変ります。どのようにして動体に変るのかというと、これは放磁気筒内部の機能の説明をしておかないと、理解出来ないものと思われますので、まずそれを申し上げておきたいと思います。
 再生槽を通った宇宙波はここでは完全に物質的な波動に変えられて、次は幾枚もの磁石板の間を通過する内に、十と一の波動に分離されて、それが保護されながら、放磁気筒まで参ります。

 放磁気筒の働きは、2つの湾曲した射出口とその接点が感度の秀れた触媒とでなり、その触媒にふれた、十性と一性を持った波動が電磁波に変ります。この電磁波はそのまま外部に放射されるのではなく、袋のような状態とその一点に噴射口があります。その噴射口は自由に回転して、電磁波の放射方向を変えることも出来るのです。

 円盤表面にはこの放磁気筒が余すことなく詰め尽くされています。一見表面は何も見えず、ただの外皮のように見えますが、それは放磁器を保護する皮膜に包まれているからで、実態は物すごい電磁波の放射で目にも止まらぬ早さで飛行するのであります。その実態は放磁気筒より放射される電磁波の力であります。
 ここで申し添えておきますことは、円盤の内部構造や性能について、これを実際に伝える言葉もないので、地球上で現在使われているもの、たとえば電磁波のように、円盤が使っている電磁波と地球上で使用している電磁波とは、その働きが大変よく似ているますので、これらの名称を代用させてもらっています。
 しかし、くれぐれも同一のもので無いことを申し添えます。
***

 「電磁波と放磁気筒の理論については理解出来ますが、実際に円盤が飛行する場合にどのように働くかを教えて頂きたいのですが?」と質問しました。
 M氏はちょっと考えておられましたが、再びテレビに対して指令用のボタンを押しますと、直ぐに返信用パイロットが点滅して確認を報告しています。その時、テレビに映し出された画像は円盤が大気圏を水平に、一直線に飛行している状態でありました。
 それに放磁気筒の働きは映っておりませんが、円盤を取巻く電磁波の状態が手に取る如くに映し出されています。円盤の進行方向と逆の方向に電磁波が放射されていたら飛行の妨げとなりますように、実によく一糸乱れることなく飛行に障害となる方向の放磁気筒は、その放射活動が停止して、その他の放磁気筒には放射口の角度を最大限に生かして、円盤の手足の如く働いている状態が映されております。

 この時、円盤は金星に到着する直前でした。

 今回も長くなってしまいました。
 次回から金星での出来事について書いていく予定です。

「宇宙人と地球の未来」その2

 今回は、宇宙波の受波装置について書くつもりなのですが、村田氏が空飛ぶ円盤に搭乗してこの円盤の装置を詳細に書物として残されていることにビックリしています。
 
 去年の2014年から今年にかけて、イスラムとイスラエルの問題がヨーロッパのキリスト教国を巻き込むんで、第3次世界大戦が勃発するのではないかという不安が世界中に駆け巡っています。そして今までこのことを、科学も宗教も人類の破滅を警告してきております。科学の一つはエネルギーの問題を中心とした見方であります。
 大自然の生命の流れに逆らって生き続けて来た人類のカルマが根深くて、自己保存の本能は太古の時代より現在に至るまでますます深めて来ています。そして、大いなる生命の流れに沿わないこうした人類のゆき方に、今まで人類が積み重ねてきた歪みを修正するための大きな力が働き、それが天変地変となり大災害となって人類の上に降りかかりつつあります。
 この自然界のしっぺ返しとして疫病が発生し、地球人類は滅亡に向かって突き進んで行くのではないかと、科学の方面からも警告されています。そして宗教では人類は自己保存のカルマの波が重く重なり、このカルマの自重のために人類は滅びの道を選択してしまうのではないかと危惧しています。
 こうした人類のカルマの流れをよくご存じの神様は、人類が滅亡するのをそのまま、見捨ててしまわれるのでしょうか。

 いや決してそのようなことはありません。オールマイティの神様は、その大愛と深い叡知で新しい人類を創り出そうとしておられます。新しき人類の創設を着々と進めておられるはずです。
 このことを知っていただきたいがために、この場をかりて村田氏の「宇宙人と地球の未来」を紹介させて戴くことにしました。

 ちょっと前置きが長くなりましたが、前回の続きに進みたいと思います。

 空飛ぶ円盤の飛行には膨大なエネルギーを要します。円盤は大宇宙を流れている宇宙波をキャッチして、自由自在に星から星へ、地球世界の時間空間を越えて、人類進化のために目覚ましい活動を続けております。
 大宇宙の謎の一端、宇宙波受理の秘密が解き明かされるとき、地球人類の意識の革命が起こります。それも遠い夢の世界の出来事ではなく、輝かしき人類の未来図の一端として、宇宙人の手で、その進歩した星の科学とその社会の構造一つ一つが私達地球人類に教えられるとき、地球人類の未来が展開されてゆくものと確信しております。

 前回に引き続き、「宇宙波受理の秘密」に進みたいのですが、そのことよりも先に次のような質問をしています。

 「先に円盤は一つの天地であるとお教え下さったのでありますが、一個の星のように受け止めてよろしいものなのでしょうか。また一個の意識、心を持ちそしてその意識のままに自由自在に変滅も出来るし活動も出来ると考えて見ますと、一つの人格を持った人格意識とも受け取れます。私は円盤の持つ天地のことにつき、どのように受け止めたらよろしいでしょうか?」

***
 地球世界にも現世と現われ五感に感受出来る世界があります。皆さんはその世界に籍を置き活動しておられます。その現世も一つの波動の現れであって、現世の上にもまた下にも、波動を異にした天地が幾重にも重複しながら、間隔を置いて存在している世界があります。
 現世よりも低い暗い世界を幽界の苦界と呼んでおります。また現世の上にも波動、つまり階層を異にした天地が数限り無く存在しております。そして霊界の上位から神界にと連っております。この一階層が一つの天地を形成しております。その一つが皆さんの今住んでおられる天地であります。
 こうしたものを根本にして受け止めれば、宇宙子科学は波動の科学であり、波動を重視するものであることを理解して頂けると思います。そして今申し上げましたのはどこまでも地球を中心とした、地球の上に築かれているものであります。

 しかし、円盤はこうした階層にある天地と異なり、地球上にその本来の地を持つのでなく、他の天体から遣わされ、地球世界の開発のために、いな救助のために活動しているもので、一つの天地の内容が大変に異なっているとお考え頂きたいのであります。
 先にも申し上げましたように、波動を異にする世界のことです。このことを身近かなことでたとえるなら、夢のことですが、この夢は波動を異にする現象世界の中の出来事です。遠く離れた地点での出来事が一瞬の内に今いる目の前に現われます。
 その時の距離やまた時間の問題は現象世界の観念に合わせて推測しても、理解も出来ず説明もつきません。従って「万有引力の問題」も波動を異にする世界では通用致しません。それで繰返し理解をして頂くべく申し上げているのであります。
***

 「波動を異にする世界の中に別天地が形成されておりますが、どのようにしてこの二つの異なる波動を調和させ融合させるかということであると思います。その点につきどのように考えたらよろしいでしょうか?」

***
 一口に申し上げますと波動を変えることですが、これでは抽象的で具体的にどのようにして波動を変えてゆくかわかりません。それには肉体人間が永年積み重ねて来た考え方の中に、肉体が持つ現代社会以外に、多くの波動を異にした世界が存在していることを先ず認識することです。
 肉体の五感で感ずる世界のみが実在と思いこんでしまった、狭い誤った観念が肉体人間に根強くある間は、この肉体波動の世界から脱れることは出来ません。これはいろいろな角度から認識を深めてゆくより外に方法はなく、そこに祈りがあるのです。
 祈りは人間の本源の世界へと昇らせてくれます。祈りの中で体得する安らぎは神仏の懐に入った時に起る調和の中での安らぎです。その安らぎの中から、神仏の素晴しい波動を感受してゆきます。
 こうした美しく浄化された霊妙な波動の中から、地球世界の危機を救い取らせよと、地球を守っておられる神々や他の天体の宇宙人達が、一大集結して働いておられるのが、救世の大光明です。その光明威力で自然と波動が純化されてゆくに伴って、宇宙子科学も両者を結ぶ掛け橋としての役目を果し、そうして円盤科学の実態が次第に解明されてゆくものです。
***

 今回、このブログの最初に人類の危機について述べていましたが、その解決に至るための「希望」として、地球を守っておられる神々や他の天体の宇宙人達の「知恵」が、
「人類のカルマの流れをよくご存じの神様は、人類が滅亡するのをそのまま、見捨ててしまわれるのでしょうか」
という問に対して、「真実」を追求しようとする人類への贈り物のような気がします。

 それでは、この「真実」の追求のために「宇宙波の受波装置」についてのM氏の話の続きを聞いていくことにしましょう。

***
 宇宙波は大きく分けて7つの異なった働きを持っております。その7つの波動の働きを色で現わしております。燈・緑・青・赤・桃・紫・黄の色に区分してあります。
 その一つの色の中に、表面に働くもの(場)を十(プラス)と見、裏面に働く場を一(マイナス)と見ます。

 宇宙波の受波装置は、外見は筒単なように見えますが、複雑な機構より成っております。調整する場合は、この小さな機器の中で、196箇の薄い金属板の板を調整することが第一に必要となります。
 この宇宙波の受波装置は円盤の飛行に必要なエネルギーの受波が主目的であります。しかし、それだけでなくいろいろなものにも使えますが、この円盤内では主としてエネルギーを得るために使用しております。 

 そして、この196箇の金属板を調整するためには、二つの異なった場合があります。この円盤が大空間を飛行する場合と星に接近した場合の二つです。大宇宙の空間を飛行する場合には、操縦席の横にある、原波照射器より、宇宙子群だけが通過する濾過原板があります。そこから照射される波動のために極微の調整が行れてゆきます。
 それと今度は星に接近した場合には機長の心波により自由に調整されてゆきます。そして、薄い金属板とは、地球上にあります霊波動に感応する鉱物より精製された、たとえばチタン鉱のような金属に似たようなものとお考え下さればよろしいと思います。

 宇宙波受波装置とその機構について、まだ説明していない部分があります。それはこの円筒の内部に極めて薄い特殊な金属で造られたネットが張りめぐらされております。これはテレビの映像には映し出されませんが、これが大変に大きな働きをしております。
 それは、地上で触媒のような働きをしていて、大きく波動を変えてゆきます。その次には変えられた波動がそのまま調節装置に移行するのではなく、これもまた極めて薄い、そしてやわらかい鼓膜のような被膜があるのです。
 これは不思議な働きをする膜であります。そして先に申し上げました原波照射器より宇宙子群だけが通過する原板があり、そこから照射される波動だけがこの膜を通過することが出来るのです。
 ネットに触れて粗く変えられた波動が次にはカーテンのある部分を通過するのであります。しかし、このカーテンは他のどのような波動をも通過することのない素晴しい性能を持っております。このカーテンの保護を受けているので、円筒内での調整が出来るのであります。

 この大宇宙に散在する星々も、またその星の中に現われている種々なものも、そのすべてはこの宇宙子の働きによってなされています。一方、精神と現われているのも、物質と現われて働くのも共に、この宇宙子が流れて来て極微の世界から極限大の天地まで創り出しているものです。
 その働きは、物心両面の働きを持った大神様の生命ともいえるものです。この生命の働きによって私達もこうして活動させて頂くことが出来るのです。

 この生命の働きが終れば消滅してしまいます。これは計り知れない速さで種々な運動を起しつつ流れてゆくものですが、流れといえる表現の範躊を超えているかも知れません。 光速の何十倍もの速さで流れてゆくもの、これを特定の働きに変えて、宇宙波の受波装置の中に送り込み円盤のエネルギーとして使用するのです。濾過された原波を十(プラス)と一(マイナス)性質の異なった振動波の中を通過させることにより、その速さと働きを変えてゆきます。
 それで振動数を異にした調整板の回転によって、徐々に物質的な働きに選別してゆくのでありますが、これらの極微の調整は機長さんの心波でなされます。
***

 「宇宙波受波機の理論は大方、理解出来ましたが、速度の早い微妙な変化をする宇宙波をある程度この装置を通して粗くされたものと思います。しかし、この粗い波動を次の部門に伝達されてゆくにはどのようにしてなされるのでありましょうか?
 先般は機長さんの霊身を通し次の段階での変化が起ると教えて下さいましたが、これについて詳しくお教え願いたいのでございます」

***
 先に説明致しました中で漏れた部分を補足致します。
 宇宙波の受波装置の内部に達した波動は、それぞれの変化を起しながら、内部の中心軸に集められて円筒を通って、次に長方形の伝導装置を通ります。それが機長椅子の後方に連っております。
 この長方形の伝導装置は内部に極めて細い繊維のように見える柔軟な金属が充満しております。そして幾つもの異なった太さや種類の混合比率によって影響を与え、なおかつ機長の霊体から発する異なる波動、つまり頭部より発せられるもの、胸部よりのもの、腹部よりのもの等が伝導装置の内部の働きを変えてゆきます。
 この状態のことをさきほどは、機長の体内、精体を通して、その心臓部へ、機長の心霊波を通して操縦桿に伝達すると説明致して置きました。しかし伝導装置の内部の解明がむずかしかったので理解し易いようにお伝えしました。
 これとても、金属製の柔かい繊維の種類や長さ、螺旋の状態、混合率と申し上げてゆくと大変に複雑となりますので大要をお話し申し上げて置きます。

 それと、この伝導装置の中には他の種々な波動が浸透しないように工夫されております。しかし、機長の霊体より発する異なった各波動が、どのようにしてこの伝導装置の各部に影響を与えてゆくのだろうか、と疑問が起って来ると思います。
 それは肉体人間の持つ神経のように、敏捷に伝達する被幕が伝導装置の内部に張りめぐらされております。そして操縦桿を通して、その敏感な被幕の働きによって内部へと働きかけるものです。
 この働きは一度定めて置きますと、宇宙波の受波活動の続く限り働き続けます。しかし受波活動を停止すると元に帰ります。ですが、この円盤にもかなりのエネルギーをためる蓄積槽がありますので、そのエネルギーを使用しながらある時点に達した所で受波しております。

 先に円盤に塔乗されました時点では、ジャイロコンパスの詳しい説明は申し上げておりません。ただ働きの理念を理解して頂ければそれでよろしいかと心得ておりました。
 それはあの時点では説明申し上げてもご理解して頂けないと考えましたが、現在は宇宙子科学の勉強も進み宇宙子の説明やその応用につき理解力も格段の進歩を見ておりますので、出来るだけ詳しくお伝えしたいと思います。

 円盤は私達が持つ人体と見て受け止めて下さるとよろしいかと思います。人体も詳しく観察しますと種々な部品、しかもけた外れに優秀な部品と部品を組合せた一個の機器のようであります。その機器に精神を注ぎ込んだものが、人体と考えられるのであります。
 円盤は宇宙人の持つ優れた科学の粋を集めたものです。地球でのロケットや航空機のようにその世界の科学力を結集して組立てております。地球の科学と宇宙人達の科学にはある一つの大きな相違がございます。
 それはすべて表面の物、つまり「物質」としてしか見ておりません。それではいかに科学が進歩しても物質より一歩も外に出ていないことになります。
 物質として現われている中にも精神として、心を持っていることを認めてはおりません。ただ物質の波動が表面に強く現われているため心を持たない、冷たい無神経な存在としか受け止めておりません。それと物質として現われている物の「心」を計り得る尺度を持ち合わせてもいません。

 しかし、昔の聖者達は物に「心」の在ることを知っておられたのでありました。しかし、地球人類の魂の成長進化がそれを理解するまでに到らず、一つの過渡期として通り過ぎて来たのでありました。聖者達は、山や川や草や木に到るまで、皆み仏の生命の現れと説き続けて来たのです。
 山や河の姿や、草や木、昆虫や、鳥獣に到るまで、み仏の生命が現われている。その生命とは大宇宙に遍満して変化変滅、絶えなき進化向上を繰返しながら大天体の流れに沿った動きをしてゆくものである。この様に遠い遠い地球世界の未来を見通しておられたのでありました。そしてそれへの機が熟しておらず、山川草木の持つ本質的な生命を知るまでに到らず、永い間、苦悩多き、物の心を見ぬ物質文明の暗夜をたどってきたのです。

 宇宙人達はこうした半面の科学しか持たない地球人類を救おうとして、救済の手を差し延べているものであります。
 地球上の半面の科学は、それらを生んだ地球人類をも滅ぼしてしまう結果となって、今まさに破滅の世界に転落しようとしているのであります。それは科学が進歩する程に人類の苦悩が増してゆくからです。
 宇宙人の持つ科学は調和の科学であり、どこまで進歩しても人々を調和に導き、明るさと喜び、愛と智恵を与えてゆきます。こうして根本的に相違する円盤科学は、円盤を一つの機器等と考えておりません。生命、生き生きと輝き出ている霊体です。
 またもう一つの特徴は一つの天地と考えられることです。それは一つの中心者、機長さんを中心として一糸乱れることなく統御されているからです。
 なぜ、私がこのようなことを申し上げたかといいますと、物の生命を知り、物の心を正しく受け止めて下さらないかぎり、私の説明を十分に受け止めることはむずかしいものと思われます。

 話は、円盤の飛行原理に戻りますが、この円盤の中心部にあるジャイロコンパスはなぜいつもこのように回転しているのだろうとお思いになられると思います。
 このことは、私達の体内ではいつも心臓が働き続けています。しかもその心臓は活動に応じて鼓動が異なってくるです。それも肉体の活動と精神の活動の両方の働きによって種々な鼓動の違いが生じて参ります。
 ジャイロコンパスとは私達の人体の心臓のようなものであるとお考え願いたいのであります。

 さきほどお話ししました宇宙波は機長の心波を通し光波と変ります。その光波は機長の心波と同じ速さに変り、機長さんの心波こそ円盤を動かす原動波となります。しかし説明を聞いておられても理解し難い点が多いのではないかと思います。
 そこで、宇宙波を電気にたとえて見ます。そうしますと、この宇宙波は何百万ボルトとでも申しましょうか、大変に高い力(電圧)を持っていることになります。これをこのまま円盤に使用するには無理なので、それを種々な資材や方法を用いて電圧をさげてゆくような操作が必要になってきます。
 この様な操作を受け持つのが、宇宙波の変圧装置であり、これと共に円盤の飛行の原動力となる装置がジャイロコンパスです。このジャイロコンパスの回転数と、その中に在る水晶球の働きにより、円盤を自由自在に飛行させることが出来るのです。

 ジャイロコンパスの回転理論ついては理解して下さったと思いますが、今度は回転につながる水晶球の働きについて説明しましょう。
 ちょっと見るとコマのように見えるジャイロコンパスを形成している傘は、上下に吸いつくように出来ています。この傘は、一見羽毛のように見えますが、それは強力なプラス性を帯びた金属性の軽い板が幾枚も重り合って、大きな傘を形成しております。
 この傘は回転速度によって、大きく膨らみ、小さく縮めることが出来ます。この傘が縮む時は背丈が伸びます。それと同時に水晶球を支えている支柱に、スプリングのように伸び縮みが起るのです。
 そしてこの傘が物すごい速度で回転運動を続ける中で、四個の水晶球は機長の心波を敏感に感受して、円盤に種々な運動を起させるのです。水平行、上昇や下降や斜行、後退、転回と自由自在な働きを起させるものです。それは人体の手足の如く心のおもむくがままに自由に働きます。

 次に、宇宙の大空間を飛行する場合と、地球に近い地上の周辺で飛行する場合とについてお話ししましょう。

 まず、地球の周辺を飛行する場合には、種々の異なった波動の影響を受けます。だから、機長は操縦桿をしっかり握り、細心の注意を払っておられます。
 大空間を飛行する場合には、その方向を定めて、指示を与えて置けば自動的に飛行してゆきます。このように自動飛行の場合は、飛行用のエネルギーとしての電磁波ではなく、他の円盤や星々との連絡用の波長の短い電磁波を絶えず放射し続けます。
 そのため、他の僚機や星々から連絡を受けつつ、一直線に目的地に向って飛行出来ます。だから地球周辺の飛行とは全く比較にならない程、楽な飛行が出来るようになっています。

 今現在、地球の人類はロケットを飛ばして宇宙飛行を地球ではやっております。しかし大空間から地球圏に帰り着く時には、地球を取り巻く空気層のために摩擦熱を起し数千度近い高熱が起るといわれています。しかし、円盤の場合には、こうした摩擦熱は起りません。
 このことについて、まず第一に知っておいて頂きたいことは、円盤は一つの天地のような存在であって、一個の物体とは大いに違っているということです。そしてここで大事なことは、地球上の物質の場合と異なり、「次元を異にした世界」のものですから、地球上の物質としてお考えになっては理解出来かねるということです。
 ロケットの何倍かの速さで飛行するかと思えば、中空で停止することも出来ます。そしてまた速度を自由に変えられる秀れた性能を保持しております。周囲より発せられる電磁波は、異質の波動を呑み込むように調和させてゆきますから、抵抗やそれによる摩擦熱を引き起すこともありません。その点はロケットとは比べものにならない性能を保有しております。
***


 今回も非常に長くなってしまいました。
 区切りの良いところで終了しようと思ったのですが、到底無理なようでしたので今回はここまでと致します。次回に続きます。

「宇宙人と地球の未来」その1

 このブログにて、6回にわけて書いてきた著書(空飛ぶ円盤と超科学)は、著者である村田氏の著書は数冊あり、いずれも興味深い読物です。そして、また神霊の世界を自由に見聞できる数少い霊能者の一人でもあります。そして、この著書は、この本が出版された年よりも、十数年以上も前(この本の出版が昭和49年)に書かれたものです。
 そして何よりもこの本は、著者が肉体で経験したことではなく「霊体で経験したこと」ではありますが、肉体の経験にしろ霊体の経験にしろ、実に面白い興味深い物語であることには変りがないのです。
 また、この本では、「空飛ぶ円盤の断面図」や月の世界で見てきたという「人工基地の俯瞰図」それに「月面の風景」等、色々な図面が出てきて、本当に月の世界や宇宙を旅して来たのではないかと思えるようなことが書いてあります。


 さて、今回紹介する本は、前回のシリーズに引き続き、やはり村田正雄氏の著書「宇宙人と地球の未来(空飛ぶ円盤 未来に飛ぶ)」について紹介したいと思っています。
 もともとこの著書は、白光誌に昭和51年3月号より昭和54年7月号まで連載されたものを、昭和63年10月に一冊の本として出版された書物です。
 今回の話は昭和50年12月の富士山麗での空飛ぶ円盤との遭遇から始まっています。

 円盤は強力な電磁波を放射して、自由自在に飛びます。そして常に電磁波を出しています。そのため、人類が円盤に近づくとその方向の電磁波の放射を一時中止するのが常であります。久しぶりに再会したM氏と私が内部に足を入れたその時、音もなく人口の扉は閉ってしまいました。その後、円盤内部の見覚えのある室へと入って行きました。
 すると、M氏が、円盤科学の持つ基礎理論について、あなた方の深い精神によって得られた波動、つまり私達の波動を理解出来るレベルに達したので、出来るだけ順序を経てお話しようといって、円盤(中型)のエネルギーについて話し始められました。

***
 大宇宙の根源とでも申し上げますが、この宇宙を一糸乱れることなく統御しておられる、宇宙神の御心から発する七つの異なった波動が、ただ放射されるのでなく、放射されてゆく波動はあらゆる方向に輝き渡ります。それで各自の持つ七つの異なった波動、それは一個が七つの異なった波動を受けて七つの場がっくられてゆきます。ですから7×7で49の基本となる波動と、それに17個を加えて66個の波動の交叉する場があります。
 その交叉する場は十(プラス)と一(マイナス)とに分れて働きとなって変化して参ります。この働きの内容については小は数個、大は2077個の異なった働きの内容を持つ受場から発せられる波動の変化によって作られてゆく世界が、無限数に近い段階を作り、その中での一つの階層、世界を創っているものであります。
 波動の相違は一つの世界、つまり天地の現れであります。このような波動の世界のことが少しでも理解されてゆきますと、その人の人間観がずい分と変って参りましょう。

 地球世界の今の現れは、その波動の中での極めて粗い波動から出来ているものです。それよりも数段階の上位の波動から出来ているものがこの円盤であって、地球科学の常識を基準にしては理解し難いものと思われます。今この円盤が飛び出すには、地球科学での推定計算では相当なエネルギーを必要とするものと思われます。その根本となるエネルギーの問題一つ取り上げて見ましても、何をどうして取り入れているかとの疑問が生じると思います。
 円盤は膨大なエネルギーを消粍しますが、それは円盤の上部にある宇宙波の受波装置をまわして無限に流れくる宇宙波を受け止めるための、極めて小型の受波装置があります。そこから受けるエネルギーによって、円盤は目にも止まらない速さで活動してゆくのであります。

 それでは、この宇宙波受波装置につきましてお話ししましょう。地球の人達の、最も関心のある事はエネルギーの問題であろうと思います。粗い波動の世界(3次元的世界)のエネルギーは一つの個体を形成したものを用います。
 石油にしても石炭にしても、また原子力のウラン鉱にしても皆そうでありますように、どれも個体を持っております。しかし、円盤が使用するエネルギーは無限の支給を受けている宇宙波でありまして、この宇宙波は円盤が飛んでいるときも、また着陸している時も、いつでも必要に応じて受け取ることが出来るものであります。

 円盤の用いるエネルギーとは、地球人が考えているようなエネルギーの範疇のものではなく、もっと高い理念で受け止めてほしいものです。
 地球の人間は肉体を与えられて日々活動しておられますが、肉体活動の原動力とでも申し上げますが、人間は生命のエネルギーを肉体の梵の座から頂いております。その梵の座を通して与えられている生命のエネルギーが切れた時には、簡単に肉体は生から死へと移行して参ります。肉体の人間の生命と同様にお考え願いたいのであります。
 今地球の多くの人達が頭の梵の座より生命を頂きながら、肉体を保持してゆくことは真理でありますが、これを真実にわかって下さる人は少いと思います。今地球上の肉体の生命エネルギーのように、円盤には大神様から与えられた生命エネルギーが根本となって円盤が活動しているのであります。
 それでも円盤は科学的な機器であります。解りやすいように、宇宙子科学の観点に立って説明申し上げましょう。宇宙波を受波したときは、生命として活動するものと物質として働く二つが混和されて流れて来るものです。それは単独な波動ではなく、幾つもの波動が混ざって流れて参りますが、この必要な波動をどのように分離したり選別したりするか、この点が円盤科学の第一に学んで置かねばならぬ要点と思います。
***

 この時、信号灯の点滅して、予期せぬことが起ったのか、M氏の嬉しそうな表情が、私の胸にひびいて参ります。機長さん、はじめこの円盤の乗組員全員が私を歓迎して下さることになり、この後、機長さん達がお待ちになっておられる部屋へと案内されました。
 この部屋の中で、機長さんは地球の危機を防ぐためにどのようにすべきかを話して下さいました。

***
 今日、祝福された地球の友を再度、私達のこの円盤にお招き出来ましたことは誠に意義が深いものがあります。今地球の一角に起りました世界平和の祈りは次第にその範囲を広げつつあります。その表面に現われているのは僅かではありますが、神霊の世界では多くの神々が働かれて、神結びながらその輪を広げてゆかれつつありますことは、目を見張るような目覚しきものがあります。地上の聖者、五井先生の神界でのお約束の世界平和の祈りは潜在的には多くの人々の心の中に芽を吹き始めております。世界平和の祈りの素晴しき波動の中では宇宙人が活動し易くなるからであります。

 また、五井先生の指導の下で学ばれている宇宙子科学は波動の科学であり、宇宙人の波動と一にすることのむずかしさをいろいろな角度から知ることが出来ました。波動の純化や浄化は肉体人間の智恵や力ではどのようにも対処することの出来ぬ問題であり、その波動の昇華は守護の神霊の手に委ねる以外にない事実を長い年月の経過と共に徐々に進歩を見てまいりました。このことは大きな進歩であり昇華であろうと思います。

 私達宇宙人の持つ科学が伝えられてゆく根本は波動であり、宇宙子科学は波動の科学であります。今地球世界は、大宇宙への関心がますます深くなってきております。その宇宙は現代科学の粋を集めた科学機器で絶えなき探求が進められておりますが、その出発点において大きな誤りを犯している事実に気付かず、科学自体の歩んで来た軌道から、一歩も躍進し、はばを広めるための努力をしておりません。
 こうした地球科学の歩んで来た道は、地球進化の道程の中にはある一時期にはどうしても踏まねばならぬ課題であったと思われます。
 しかし、この地球科学の進歩が一つの大きな誤りに気づくことなく突き進んで行く時、地球世界は自分達肉体人間が創った科学のために、自らの手で破壊してしまわねばならぬ破目に追い込まれつつあるのです。地球人類の手にそのまま委ねて置けば、近い将来に破滅してしまうことでございましょう。

 人類の業生は地球人類全体のことなど考えることが出来ず、小さな自国家や自民族の利害だけより考えつかぬ幼さは、誠に困ったものであります。そして幼さだけで放任して置けないのは、子供の火遊びのようにちょっと間違えば取り返しのつかぬ大事に到るからです。
 このような危機を防ごうとして、地球世界をお守りになられる神々と私達宇宙人とが協力して、その危機の一つ一つを防ぎ続けてまいりました。
 ここに一つ考えて置かねばならぬことは、地球世界の現れに対しては、地球人の波動を基本にして変化してゆくものであり、如何に神々や私達宇宙人が力を合せて見ましても、地球世界の肉体を保持した人達の波動を重視するということです。
その人間の霊体を元として、それも業想念波動でなくて、大きな人類の調和と平和を念願する、素晴しく浄化された神霊波動の中に、私達宇宙人の活動する場が開かれてゆくのです。私達宇宙人と世界平和を祈る同志達と、そして皆様をお守り下さる守護の神霊との三者が、絶えず一つに溶け合って互いに助け合って働いてゆくところ、素晴しき宇宙子科学が次第に実を結んでゆくものであります。

 神々によって選ばれたる人達は、選ばれたその重大性が次第に自覚となって現われてくることでございましょう。今日私達のこの円盤にお招きしたことの誠に意義の深さ、その一端をご自覚して下されたことと思います。
 私達はメンバーの精進ぶりを逐一漏さず見守り続けてまいりました。それもただ見守るというだけでなく、その記録が細大漏すことなく収録されていて、何時でも、その進歩と精進の状態を識別することが出来るようになっております。
 先に申上げました神々の連繋、これは神霊の世界ですでに一糸乱れることなく、地球の人達の意識の届かぬ世界で、神計らいに綿密な計画が打ち立てられていて、その場の機の熟するのを待って、現実の世界へと移してゆかれるものであります。
***

 機長と私が会話している間、誰一人としてこの場の波を乱すような波動を出される人はありませんでした。
 この時すでにこの円盤は地球を離れて、一直線に金星に向って飛んでいました。この後機長さん達は、室から出てゆかれました。私はM氏に促されて、先に参りました室にと戻りました。そして、M氏から円盤内部の機器について、お話を聞くことになりました。

***
 先に天体図のことについて申し上げようと思っていた時に、歓迎準備の完了を知らせて来ましたので、中途で席を立ちましたが、その続きを申し上げようと思います。
 先にも申し上げましたように、この円盤も太陽系以外の星に飛行することが出来ます。初めは地球科学でいわれています、ケンタウルスからシリウス辺りまで飛行出来ましたが、訓練を重ねてゆき、最近ではエリダヌス星座あたりまでも飛ぶことが出来るようになりました。むずかしい訓練を重ねて、次第に円盤の持つ機能を発揮してゆくものであります。

 前のお合いしました時にお目に掛けました天体図は、太陽を中心とした太陽系の中での、今の円盤の位置が表示されるようになっておりましたが、現在は太陽系を中心とした、驚くような遠距離の星々まで活動が出来ます。これとても大宇宙から見ますと極めて小さな世界の活動にほかならないのです。
 地球科学では星の距離を光年で計ります。4~20光年の活動範囲を広げたとしても、何億光年の広さから見ますると極微の世界の中といえましょう。私達がそれだけ活動してゆく無限の世界が実在していることだといえましょう。
***

 私は一枚の天体図の前にM氏と並んで、大宇宙の模型、縮小した大宇宙を見ているようです。図という私達の概念をはるかに越えたもので、高い所から見降す、つまり俯瞰するように映ります。私は何気なく映し出されている世界に見とれておりますと、M氏がちょっと図に近づき、かたわらのボタンを押しますと、素晴しき天体図は一瞬消えてしまいました。
 次の一瞬に映し出されたものは、以前私達が見た天体図でありました。太陽を中心とした、天体図であり、地球の位置が明確に一目でわかります。地球より離れた円盤の位置が赤い信号灯で図示されております。今太陽系の中の私達の円盤の位置がどの辺を飛んでいるのかがよくわかります。

***
 この天体図から見ますと、私達の円盤もある距離を飛んでおります。しかし、これは以前使っていたのを改めて再現したまでであって、地球と金星の距離の概念を確認するために現わして見たものであります。では次の活動範囲にまで広げて見ましょう。
***

 かたわらのボタンを押されますと、一旦画面は消えて、次の瞬間目を見張るような世界が展開してゆくのでありました。ちょっと説明のしようがない程の変りようであります。 この円盤の活動範囲が広まった状態を示す天体図、4、5光年から20光年の範囲も先に教えられましたので、その心構えで拝見しております。「私達の住む太陽系はこれですよ」と言われても、私には一寸見当がつきません。
 天体図の一隅を指さされたところには、大小の星々が一面に散在していました。あたかも秋の夜空を眺めている観であります。星々は皆それぞれその発する色を異にしております。
 私はこの素晴しき天体図の前に、しばし自分を忘れて見とれておりますと、M氏が教えてくれました。

***
 この天体図は地球の考え方ですと、一つの固定したものとお考えになられておられますが、そのような狭い範囲のものではないのであります。地球上の映画の銀幕のようなものです。ボタンを押すと望む天体の個所が映し出されてゆくのです。
 そして、この美しく画かれている映像は、天体望遠鏡と直結しているので、希望する天体を自由に映し出すことが出来ます。この円盤の位置は別の機器で二重映しのように表示してあります。
***

 なる程、円盤の位置がどうしてこの天体図に映し出されるかがよくわかりました。この拡大した天体図で見ますと金星と地球の距離は極めて近い間隔であり、大宇宙より見るならば極微の世界の出来事であるのでしょう。
 今度は、天体図の前から操縦室へと向かいました。操縦室は、いろいろな計数器の信号灯がついていましたが、操縦席には誰も座ってはおられませんでした。私は先般、ご説明を受けました際、宇宙波は機長さんの心波を通し霊体を通して、次の機構へ移してゆかれると教えて下さったと記憶しておりましたので、その点はどう解釈したらよいのか、疑問に思いました。
 そして、宇宙波の受波装置についての説明を聞きたくなりました。

***
 宇宙波受波装置は私達の頭上に在ります。内部から見上げただけでは見分けることも出来ませんので、機長用のテレビに映し出して説明したいと思いますが、機長さんにご連絡申し上げてからに致します。
*** 

 機長さんの了解を得たのでありましょう、M氏の顔が嬉しそうな表情に変りました。M氏はテレビに近寄って機器の一部に手を触れたかと思った時、横にあった信号灯がピンク色に輝き点滅を繰返しました。次の瞬間M氏の手はテレビのスイッチを入れておられたのでありました。
 テレビの映像は私達が地上で見るのと異なり、実物さながらの立体感が溢れており、画面は一本の円筒が横になっていて、円筒は太さは約10センチ、長さは約20センチであります。円筒の内部を映すと、幾枚も薄い金属製と思われる板、14枚が一定の間を置いて張られています。その薄板は二種に分れながら、十・一各7組の薄板が規則正しく取付けてあります。


 今回は、ここまでと致します。前回のコンタクトから10年以上経過していますが、我々人類の科学の進化に比べて、空飛ぶ円盤の機器の進化の方が想像を絶するほどに発展していたことに驚かされました。

 そして、次の言葉にうなずかざる得ないということに、愕然としています。
「地球科学の進歩が一つの大きな誤りに気づくことなく突き進んで行く時、地球世界は自分達肉体人間が創った科学のために、自らの手で破壊してしまわねばならぬ破目に追い込まれつつあるのです。地球人類の手にそのまま委ねて置けば、近い将来に破滅してしまうことでございましょう」

 このようなことになる前に、この本の中に登場する「宇宙人の知恵」に感謝し、我々人類が協力し合って行くことが必要である、と思っております。

 次回は、空飛ぶ円盤の推進技術に関した、「宇宙波受波装置」の役割について書いてゆく予定です。

「UFOと超科学」その6

 今回は、「UFOと超科学」のシリーズの終了と言うことで、今までの締めくくり、または今後の「予言」と申しましょうか、2015年以降の我々人類に対しての「心の準備」について述べられていることが中心となります。
 かなりの長文ですが、このシリーズの「神髄」といってもよい内容です。

 突然、光速を超えた特殊波動の話からスタートします。最初に「宇宙テレビ」について聞くことにしました。

***
 食後の休憩時間を宇宙テレビで観察することにしましょう。
 円盤内でご覧になったかも知れませんが、宇宙テレビは、物体を近くでカメラが捕えたものを増幅して映像にするものでなく、ある振幅を持った特殊波動を放射して、その物体に当って返って来る波を分離、再生、増幅等の過程を経て映像化するものです。
 そして、そのある振幅とは地球上の光波や電波の何千倍も速い微妙な振波数の波動であります。
 遠方の星の観察や、通信にはこのような波動を用いなければ、通信の交流はもとより、進化の正しき姿を捕え得ることが出来るでありましょうか。これから見えるものは、私達の太陽圏を支配している親太陽の状態であります。
***

 宇宙テレビが捕えた一個の星は、かなり大きな映像板の中心に、豆粒大の一点として浮かび上ってまいります。見る見る内に大きくなってゆきます。大きくなるに従って親星を取巻く透明のように見える波動帯があるのがわかります。幾重にも、星を中心として波動の幕がありますが、実に美しい薄い黄金色で光っているのが見受けられます。

 宇宙テレビが捕える波動帯の実際を見て、全く驚いてしまいました。「特殊な波動を放射する」と司令がいわれたのはいったいどのような波動なのか。このぶんですと、私たち地球人が大宇宙に散在する星を見て、実在なりと決めている外に、多くの星々が在るのではないでしょうか。
 地球的な波動の「顕現」「可視」には、一定の幅があり、その幅の中での現れの世界を見て、宇宙の実体かの如き錯誤を持ち続けてきたのではないのだろうか。私の脳裡にこのような想念が一瞬にして過ぎ去っていきます。

 すると司令が話し出されました。

***
 今、このテレビに映し出されている地球圏を司どる祭司星、つまり親星は、地球上の科学では捕えることが出来ません。それで存在を知られておりませんけれども、このテレビでご覧になっているように、地球圏には密接不可分の関連を保ちながら、大宇宙の流れの中での重大なる役割を果しつつあるのです。この親星母星の移り変りによって、従属する子星圏の天位が変るものであります。
 それでこちらに来られてから、地球の天位が変り、地球人類の一大昇華する時機が来たことを教えられたことがおわかりと思いますが、この親星から放射する特殊の波動状態を、別のテレビで見てみましょう。

 同じ祭司星ですが、波動の放射状態を見てみましょう
***

 大宇宙にポッカリと浮ぶ、ボール大に見える一個の星から放射される波動帯は、星を中心に等しく真円に拡大されるものではなく、真円に拡大伝播の運動を起しても、ある一定の方向だけ特に濃厚な反復運動が起るのです。
 それは地球圏にある土星の如き輪環状の波動帯があるということです。その輪環の方向に特に強く拡大運動を持続してゆくようであります。
 私は宇宙テレビの映像に吸い込まれてしまいました。すると次第に別のものが現われてきました。中心とする星は変りませんが、ただ先程の輪はテレビの映像面では、星を中心に横に広がっていたのが、今度は縦に輪環状が見られます。またその内に斜にと幾重にも重復して放射される輪環状は、いったいどう考えてよいのだろうかと困惑してしまいました。

 私の困惑を察知してか司令が説明してくれました。

***
 星々から発する波動の放射には、いろいろな種類と方法とがありますが、多くはその波動の持つ偏向性があるのです。
 その偏向性が最大公約的な交差の場を創ります。この場が輪環状に現われているのです。それで発する波動の異なっただけ輪環状があるのです。それに加え、星の自転と公転によって起る輪環状の動きは、捕えられがたい複雑多岐に捗ることでありましょう。テレビをごらんになるとよくおわかりでしょう。
***

 星を中心として幾つもの波動の帯が創られて、星の自転に伴って動いてゆく状態を映してゆきます。次第に重復してゆくと見分けがつかないまでになってゆきます。
 その時突然、星の一部のある一点から、15度ぐらいの角度で直線に放射される波動が見受けられました。

 この波動とはなんでしょうか?

***
 祭司星が発する特殊波動の、ある状態であります。この場合には直線放射となり、かなり強烈なものとなります。だから、照射を受ける星では、星全体に受ける場合と必要な場だけに受けられるように、幾重にも包んでいる波動のカーテンに一つの窓を開け、そこから必要部分のみに受ける場合とがあります。波動帯の窓と呼んでおります。
 波動の窓の開け閉めはどうするのか、とお思いになられましょうが、これはその星を司る神様によってなされるものでありまして、私たちの推知する範躊ではありません。

 星を一個の人と見るならば、波動帯は着物法衣でありましょう。まとわれた法衣で、そのひびきで、その人柄がうかがわれるように、波動帯の色、波動でその星の天位がわかるものであります。

 さきに、機長婦人から波動帯の一つ一つには一個の天地、一つの世界が存在するというお話がありました。『一個の天地』一個と申し上げますと、なんだか一定の枠の中にある一つの世界のようにも受け取れますが、決してそんな狭い小さなものでなく、最もわかりやすく申し上げますならば、地球上の世界も一個の天地であります。
 粗い波動が或る波動の放射を受けて構成されたものです。この天地の現れ方は、粗い波動が根底となっておりますので、それ以上のことはわかりません。

 今、仮にこの世界の波動の基準となるものの一つを申し上げて見ましょう。この世界の現れの中で、次の世界への境界線では光速は一秒間に30万キロと定義されております。
 この光速よりも早いものがありますけれども、これを捕えることが出来ません。それで天体、宇宙を律するために光速が根本となり、距離や大きさが算定されております。

 それで遠方のある星を観察する時には、何億年か先の在り方を見ているのであって、現在の在る正しい姿を見ているのではありません。何億年前はあのような素晴しい輝きを発していたのかも知れませんが、今では天命を終えて消えているかもわかりません。このような不自然な状態では、進歩した星の仲間入りなど出来るものではありません。

 このように一個の天地には自ら基準となる「波動の振幅」によって天地の幅が定まっております。その「幅の一つに光速」があるように、地球の人には自分たちの土地以外の天地など全く無いものとばかり思いこんでいる人が大変多いようであります。
 でも地球上の一個の天地が空前絶後のものであるかのように誤って考えられているところに、執着が起るのでありましょう。

 大神様のみ心より地球世界に至るまで、無限数に近い程の各世界があるものです。その世界の一つ一つは地球世界と比較にならないほど広く高いものなのです。
 その粗い波動の中で、天命のままに各人の座で経験を重ねているのが、現在の地球人の在り方です。そうして長い間この階層、つまりこの世界での波動の渦中に陥りこんで、生死転生を繰り返して来たのでありました。

 そこでこの世界の多くの人々は、今テレビで見えているような地球世界の親星の在ることすら知りません。まして、この世界の上にも、また下にもいろいろな世界の在ることを一部の人たち以外の人々は知りませんし、またそれを知ろうとも致しません。
 このようなことをいつまで繰り返していても、地球世界の人々の多くは次の世界への昇華を望めません。

 それで大神様は地球世界を構成している基準波動を、自然のうちに変化させながら、徐々に次の高い次元への昇華をご計画されたのでありました。その一つの現れが、親星の移り変りによって起る地球の天体上の位置が、一大昇格したことでありますが、これに伴いいろいろな変化が起ってゆきます。

 これは最も自然に行われるようにお計らいなられたものであって、直ちに変化が起れば、地球人類の三分の一は現在の姿を消してしまうことでありましょう。これでは地球世界のこの座で昇華をし続けて来た多くの人たちの救われとはなりません。
 さきに申し上げました如く、大神様のご計画のぼう大にして精密さは、水も漏らさぬと申し上げましょうか、全く人間の知恵で計り知り得るものではございません。

 地球世界の科学は、今は急速に進歩してきております。重い波動の業生の世界での科学は、流れの大系は一個人を、または一個の集団を、一国家を、一国家群を背景として、それらの利害を根底に発達してきたものです。そして、現在の姿は科学本来の姿を大きく逸脱(いつだつ)しているのであります。
 大神様はこれらの業生をそのまま利用して、ついには逸脱の姿そのままで、本来の使命たる人類の本質への探究に立ち帰らせるものであります。それまでのテクニックには一定の枠があるわけでなく、実に自由自在です。伸縮自在というような表現で到底表わし得るようなものではありません。理念として知ったことでよろしいものでしょうね。

 そうした地球科学の進歩に呼応するかの如く、ある時忽然として高い次元の宇宙科学が現われて、地球人類の想念が180度の転換を行います。その現れ方は忽然とでありますが、これは全く例えようのないものです。青天霹靂のような驚きです。想念の混乱が起ります。
 地球人類がかってなき一大昇華を前にしての去就の困惑する時です。これはその人々が好むと好まざるとにかかわらず、一大怒濤の如く人々を差別なく皆一様に押し流してしまうことでありましょう。

 昔あった「ノアの箱船」の如く、想念の怒濤に呑み込まれ、渦に巻き込まれてしまいます。

 地球人類がかってなき大きな児を生み出す苦しみです。生まれる児が大きいだけ母親の陣痛も大きいものといえましょう。しかし苦しみは喜びに連なります。生まれた子を見ていると、母親の産むまでの苦しみもどこかへ消えて、希望と喜びが湧いてまいります。我が子の前途を偲ぶ時は、母親の瞳は遠くその子の成長する世界を画いては、一段と輝いてまいりましょう。その子の名は、『宇宙時代』と名付けましょう。それからは宇宙子の揺籃時代となるのです。

 「ノアの箱船」は神に連なるものだけが救われ、多くの民衆は泥沼に呑まれてしまいました。これはあまりにも神様の慈愛の念願とは、程遠い結果となってしまったものであります。
 一部の善人だけが救われて、他は顧みられなかったとするならば、神のみ手が届かなかったともいえますが、そのようなことは絶対にありません。地球世界の大部分の人々が必ず救われてゆくものです。
 ただ急速に変化、昇華してゆく波動想念が速いために、それらの波動、想念に温和・飽和・同調・調和へと自然の姿にかえるまでに時間と苦しみが伴います。
 でもそれは自分から発する波動と、地球人類の本流とが調和されない時はいつまでも続きます。だから人類の本流は他ならぬ一人一人の想念の集りが同調統合されて、大河の如く沿々と流れゆくものであって、個々の流れと決して別のものでないことを知る度毎に、昇華は一段と早められましょう。

 地球世界、全ての人々は、本来は一つなる神様の生命から分れ分れとなって現在に至っているものであります。国家や民族や階級に老若男女と別々な存在の如く見えておりますが、本質に遡(さかのぼ)れば皆が兄弟姉妹であったのです。
 その真実を忘れて、兄弟同士が闘争や殺戮を繰り返してきたのでありました。それが地球人類の踏んで来た悲しい歴史ではないでしょうか。神様の懐を出て一人歩きをして、誤って道を踏み外したためであります。だが、もう地球人類の悲しい旅路も終着駅に近づいたのであります。終止符が打たれる時が来たからです。

 神様が、現れの世界に執着し続けて来た地球人類を大きくお赦しになった、兄弟同胞の救済への悲願とはいったいどんなものでありましょうか。さきに申し上げました如く、人間の本質を探究してゆくと、個が全体に連なることを次第に理解されてゆくことでしょう。
 一個の人、つまり個人は、本質的には絶対にあり得ないものであります。一個の孤立した人はありません。ただ神様が神様のみ心を顕現するためにお創りになったのが人間であって、人々の自由意思によって生まれて来たものはただの一人もおりません。

 神様のみ心が及んでこそ、初めて人として生まれて来たものでありましょう。でも神様のみ心の深さ広さは人間智では計り知ることは出来ません。人間を小さく枠にはめ込んで、きまった型の人ばかりをお創りになったとするならば、この顕現の世界は実に潤いの少い小善人ばかりの世界になり、かえって人類の進歩が遅れる結果となることでしょう。
 そのことをよく知っておられる神様は、人間一人一人に人類進化への根本理念から流れ来る天命を与えて、その役割を果すことの出来るようにご計画されたもので、その天命の中での大きな幅やまた自由が与えられているものです。
 こうして個人も全人類も神様のみ心の中では全く一つに溶け合って、一つの生き生きとして生き続ける輝ける白光体となって、太陽の如く永遠に照し続けているものであります。その光線の一筋一筋を理解しやすく申し上げるならば、人類進化への根本理念といえます。

 その光線の一筋が人間の姿となって働き続けているのが、地球では数十億(現在約70億人)の人類なのであります。こうした人間の真実の姿を忘れて、現れの姿のみが人間のすべての如く誤り見られている地球世界では、数十億の人々が各人各様に分れて、神様のみ心の中で一つに溶け合って光り輝きながら、今なお働き続けていることを全く忘れ去ったのでありました。このことを呼び起し、知らしめることが一番大切であります。

 地球人類が自らの手で創ってしまった執着によって起る生病老死の四大苦、苦悩の世界での輪廻転生より救済しようとされた手は、各人が分れ分れになっている想念を一つに帰一できるお祈りであります。世界人類の平和を心より願うお祈りであります。
 この世に生をうけ、生きとし生けるものは、いづれも皆平和をこいねがわぬものはありません。世界人類の誰一人たりとても、平和を願わない者はありません。いかにその所業が悪想念に満たされていようとも、心の奥で平和を願っていない者はありません。

 地球世界から闘争と憎悪と猜疑心がなくなり、不安焦慮(しゅうりょ)の想念から人類が解放されたとするならば、このような大きな救われが他にありましょうか。
 多くの人々がその国、その地で、今在る環境で、永遠に平和な生活が出来得ることを知ったとするならば、このような大きな喜びはまたとありません。

 世界人類の人々の心を一つに集結出来ることは、大神様のみ心である世界人類の平和を祈ることであります。大神様のみ心の中へと多くの人々の想念を立ち帰らしめる世界平和のお祈りをする時、初めは形の上では一部の人々であっても、もともと一個の場であります大神様のみ心の中では、地球世界の全人類に連なるものであります。
 大神様のみ心に連なる真の祈りは、人類の一人一人の心の奥にひびかぬわけがありません。この祈りこそ地球の天位の変化に伴う、地球人類の一大昇華のために、特に大神様がお許しになった慈愛のみ手であります。この祈りは必ず全人類にひびきわたってゆきます。

 各神様のみ心の中では、すでに一つに溶け合っているものですが、形の上ではそこまで顕れておりません。しかしいつか必ず地球世界にも進歩した星々の如く、平和な調和に満ち満ちた素晴しい世界が展開されます。
 これは人々がいかに力んで見ても出来るものでありません。大神様のご計画は必ず顕現されるものであることを固く信じて、各人を守り導き続けられる守護霊・守護神にすべてをおまかせして、世界平和を祈っていただきたい。

 そして与えられたる各人の座で、今在る環境を通して、世界人類の平和を祈り続けられることが大切なこととなるのであります。

 仕事を通し家庭にあっても、いかなる不幸や病苦の中にあっても、世界平和をいつもお祈り出来る人は、業生の世界を超えて守護霊、守護神の波と同じ波動となるのです。
 その中でこそ宇宙人たちの活動が大きく展開されてゆくものです。進歩した星々の科学が、次第に地球世界にも移行することを固く信じて、世界平和のお祈りを続けられたいのであります。そうした祈りの場には私たちが必ず降りてきて、必要な波動を放射します。いな、今まで続けてきたのでありました。

 ある一定時期が来ると、突然自己の発する波動を粗くして、地球の人々の肉眼でも見られるようになります。肉眼、肉声、肉耳で感知することが出来ます。それと時を同じうして、円盤も各種の母船も姿を現わします。
 地球人類の想念の根底はぐらつき、何億年かたどって来た深い夢路から目ざめようとして、深い霧の中から真実のものが徐々に知らされてゆきます。この時ほど世界平和のお祈りの波動が、私たちの心と全く一つに溶け合って、大きく働く時はございません。地球人類の昇華はこうしたことを繰り返しながら、徐々に実を結んでゆくことでありましょう。

 進歩した星々の如く、地球も一なる中心に完全に統御され、特に政治、経済は根底から変革されてゆきましょう。それに伴う社会機構は新らしく押立てられる社会通念の上に立ち、その星の科学水準に応じた制度が生まれましょう。
 でも人々は中心に向って奉仕することの喜びを十分に理解し、助け合い、赦し合い、愛と誠がかもし出す透明なまでに輝ける平和が誕生するのです。

 素晴しい平和な天地、それはすでに出来ているのです。神様のみ心の中では立派に出来ているのです。天の機が熟すれば、必ず必ず地上に現れるものであることを固く信じて、一人でも多く世界平和のお祈りの出来得るように、世界平和を祈っていただきたいのであります。
 このことを地球の皆様によくよくお伝え下さい。世界平和の祈りの場こそ私たちと皆様とが一つに溶け合います。そこから地球世界の真実の平和が創られてゆくことを繰り返し申し上げ、同志の皆様の栄光を心よりお祈り致します。
***

 話を終えた司令は、ちょっと瞑目しておられました。
 その時傍の信号灯が働き出しました。私はこの時ほど私たち同志の幸せを感じたことはありませんでした。そして五井先生の偉業のいかに深く広いものであるかということを、先生に連なる者の善因縁を、その喜びを感謝というような表現では到底十分に表わすことが出来ないまでに、深い感動にかられてゆくのであります。

 司令がお話を終えられた一瞬、懐しき五井先生の面影と同志の方々の一人一人が輝く光体となって、大中心に目も止まらぬ早さで統合されて、光輝が一段と増して、天と地を貫く光の柱となり、その柱に私は包まれながら司令の話を聞いているのでありました。


 このシリーズ、長い間お付き合い戴いたことに感謝します。
プロフィール

toto

Author:toto
「時間旅行」とは?・・・過去と未来が「今」と繋がっているとすると、過去を替えることが出来るならば、未来も替える事が可能と成るはずです。
地球にとっての、「良き未来」を創るために、「今」を一所懸命に生きて、良き未来を目標として生きてみたいですね。

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